白山市、金沢市、野々市市、川北町を中心に、1邸1邸オリジナルの注文住宅をお客さまにお届けしている株式会社フジタです。
2階建ての住まいを設計する上で、奥が深いのが階段のデザインです。住宅における階段はスケルトン階段や箱型階段といった形状の違いやどこに作るか、という視点はもちろんのこと、「安全に使える」ための寸法プランも重要になってきます。
今回は、階段の段差を表す「蹴上げ寸法」について、どんなふうに考えていけば良いのか、解説します。
階段の「蹴上げ」とは?
階段における蹴上げとは、わかりやすく言うなら「1段ごとの段差」の寸法です。
フジタでは、この蹴上げ寸法を18.7~20.0cmの間で設計するようにしています。
その理由はいくつかありますが、何よりも大きいのが安全に昇り降りしていただくため。
階段は、家の中でも転倒などの事故が起こりやすい場所と言われています。家を建てたときは若くても、長い年月住み続ければ、住み手も高齢化していきます。年齢を重ねても、またお子さんも登りやすい階段の段差の高さ(蹴上げ)は20cm以下がやはりベストです。
階段の「蹴上げ」寸法は安全性を基準に考えよう
ちなみに、階段の蹴上寸法は建築基準法では「23cm以下」ともう少し高い寸法で設計することも可能です。けれど、あまり高すぎる蹴上げは足を上げ下げする際に負担がかかり、昇りにくくなってしまいます。いくら法律でOKと言われても、住み手に負担がかかるのならば取り入れるべきではないと言うのがフジタのスタンス。
そのため、敢えて建築基準法よりも厳しい範囲で設計基準を設けています。
住み手が安全に、そして心地よく暮らせる住まいを作り続けるからこそ、フジタでは階段の寸法にも「快適さと安全性」を求めています。