最近、平屋は年配の世帯向けの家でなくなってきています。
20代、30代といった初めての新築購入世帯にも人気が高まってきている理由などを紹介します。
一般的な2階建てとの違いや、デメリットも踏まえつつ気を付けるべきポイントもお伝えします。
それでは、今回の記事の要点を冒頭でまとめました。
1. 若者世帯に平屋が人気の理由
平屋と聞くと階段がない=バリアフリー、というイメージが思い浮かびますよね。
しかし、平屋が人気になっている主な理由はバリアフリーではなく、「開放的な空間が設計しやすいこと」と「家事動線の短さ」になっています。
それでは、その2つの視点から、平屋の魅力をみていきましょう。
1-1. 開放的な空間を設計しやすい理由
出典:白山市北安田モデルハウス
平屋と聞くとコンパクトな家・空間を想像しがちですが、実は内部は開放的に設計しやすいのです。
その大きな理由は、家を建てるときに必要な壁の量が大きく影響するからです。
上図の通り、2階建ては屋根材が軽い素材の場合でも、1階に「29」の壁が必要なのに対し、平屋は「11」で建築基準法をクリアします。
このように、平屋は強度の観点からも、壁の量を安全に少なく設計できるため、大きな空間を創りやすいと言えます。
また、平屋はリビングの上がすぐ屋根の為、屋根の形によっては小屋裏空間を利用して、高天井・吹き抜けを設計しやすい点も、平屋ならではのポイントです。
1-2. 家事動線が短くなる理由
平屋は意外に間取りを考えるのが難しいですが、設計によっては家事動線を短くしやすいです。
家事動線と言っても、特に洗濯にかかわる動線が短くなります。
洗濯の工程では、洗濯機から出す→干す→最後に各部屋に持っていく、という作業があります。
平屋の場合、最後の「各部屋に畳んだ洗濯物を持っていく」という動線が短くなります。
家事スペース(ランドリールーム)と主寝室のW.I.Cを併設したりすることで、洗濯物を持って移動する仕事が最短にできるためおすすめです。
2. 平屋のデメリットは割高なコスト。でも?
つづいて、今度は平屋に関するデメリットもみていきましょう。
2-1. コストが2階建てに比べて割高になる理由
平屋が一般的に割高になると言われている理由は、屋根や基礎の大きさが2階建てに比べて大きくなるから、です。
外壁は意外と減らず、2階建てと比べると減るモノは、せいぜい「階段」ぐらいです。
しかし階段がなくなっても、コスト的にマイナスになる金額は全体から見るとごくわずかです。
また外壁を使う量も2階 → 平屋になったとしても、単純に半分にはならないため同じ坪数で見比べると総二階の2階建ての方が割安に建てることができます。
2-2. 2階建てと比べなくても良い
このように同じ居住面積を確保するとき、確かに「2階建てと比べると割高」になりますが、平屋は階段がない分、約2坪分コンパクトにできます。
2階建てと同じ面積で建てれば当然高くなりますが、平屋は廊下・階段などの非居住スペースを圧縮しやすいため、各部屋の面積は小さくせず全体をコンパクトに設計できます。
屋根や基礎は総二階の家と比べて大きくなりますが、全体面積をコンパクトにできるため、単純に「平屋=高い」というイメージで避けてしまうと勿体ないでしょう。
土地の大きさが比較的余裕がある方であれば、2階建てと平行して平屋も検討してみると、予想もしていなかったメリットに気づくことがあるでしょう。
3. 開放的空間+家事動線が体感できるモデルハウス
23年6月から、上記で紹介した要素をふんだんに取り込んだ平屋モデルハウスを公開しています。
3-1. フジタならではの要素
平屋は最近、住宅業界全体でも人気が高いことから、平屋のモデルハウス自体は意外と見つけることができるでしょう。
ここでは同じ平屋のモデルハウスでも、フジタだからこそ見る価値があるポイントをご紹介します。
3-1. 細部にこだわった設計施工
ポイントは2つで、1つが素材の質感にこだわった上質なデザインです。
フジタでは細心設計をコンセプトにしていますが、他社が真似できないような細かい部分の設計施工にこだわり、上質なデザインを作り上げています。
クロスや床材に、おしゃれなものを使うことだけがおしゃれではなく、建築における本当のデザイン性は「納まり」に現れます。
インスタや施工写真だけでは分からない点が多々ありますので、ぜひモデルハウスに足を運んで「細部の納まり」をご覧ください。
こちらの関連記事も合わせてご覧ください。
細かすぎて伝わらない!?フジタの細心設計。デザインを創るポイントは?
3-2. 開放的かつプライバシーが保たれている空間設計
平屋はどうしても階段がないことから、オープン階段が突き抜けるダイナミックな空間は設計できません。
フジタでは、平屋で開放的な空間を確保するために、よく天井高を上げて容積を大きくすることで視覚的な開放感を創ります。
また、開放感を創り出すことを考えると、窓を大きく取ることがありますが、この方法は一方でプライバシーが犠牲になることが考えられます。
その点、フジタでは外からの視線にも配慮し、大型テラスと組み合わせることで外からの視線を気にせず使えるリビングを設計することがよくあります。
平面図だけを見ていると、実際に建ってから隣の家の窓が正面にきて、ずっとカーテンを閉め切っている、なんて失敗も世間では多いです。
3-2. 予約方法や詳細
さて、フジタでは上記のような平屋ならではのポイントを詰め込んだモデルハウスを公開中です。
石川県白山市内にあるモデルハウスでは、開放的なリビングや細部までこだわった設計施工をご覧いただけます。
下記の予約フォームから承っていますので、お気軽にご予約の上ご見学ください。
3-3. 平屋に関する記事まとめ
最後に、フジタでは以前より平屋に対して力を入れてきました。
過去に平屋についてまとめた記事もたくさんありますので、平屋を本格的に検討されている方は、ぜひ参考にご覧になってみてください。
内容は重複する部分もありますが、過去の施工事例も掲載されているため、内容だけでなく施工写真なども参考になさってください。
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