株式会社フジタ

住宅コラム

注文住宅で快適なお風呂をつくるポイント。 こだわって最高の癒し空間へ!

注文住宅で ” ちょっとした後悔 ” が多い「お風呂」についてです。

お風呂は1日の疲れを癒す場所でもあり、子育てにがんばっている主婦の方は1人になって休める唯一の場所、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなお風呂は、掃除が大変という声を多く聞きますので、まずはお手入れがラクであることと、快適に使ってもらうための設計時の豆知識をお伝えしていきます。

それでは、まず冒頭に今回の記事のポイントです。

・コストを抑えつつ、お手入れ重視であればシステムバス一択

・掃除が大変になるモノは最初から付けないことと、汚れが目立ちにくい色を選ぶ

・将来的なことも考えて、清掃がラクな素材を採用することと、手すりは設置しておくことをオススメします

・浴室乾燥機の導入は冷静に考えましょう

1.注文住宅のお風呂の種類

注文住宅では、大きく分けて「システムバス」と「在来バス」の2種類があります。

フジタではほとんどがシステムバスですが、それぞれの特徴をみていきましょう。

1-1. システムバス


出典:フジタ・施工事例

システムバスはメーカー品で、現場で組み立てる形で作るお風呂です。

メーカーショールームへ訪問して細かい部分を決めていきますが、種類やデザインも幅広くあります。

メリットは、各メーカーがしのぎを削っていることから、清掃性や機能性は標準的なグレードでも性能が良く、お手入れがしやすい点です。

また、コストも在来バスに比べれば安価に設置できることや、10年~15年程度でリフォームで入れ替えをする場合も、在来バスのリフォームに比べれば、比較的工事費用も安く、工期も短くリフォームできます。

一方、ヒノキ風呂などの特殊なタイプはほとんどなく、お風呂にこだわりを持って設計したい方には物足りない場合もあります。

1-2. 在来バス


出典:フジタ 施工事例

在来バスは、現場の造作で作り上げるバスのことで、大きさからデザインまで自由自在に設計可能です。

ホテルのような大きなお風呂など、デザイン・素材まで自在に選ぶことができますが、その反面、システムバスに比べるとコストは高くなります。

リフォームなどの際も大掛かりな工事になることが多いため、コストを抑えたい方には向いていませんが、こだわりは追求できます。

2. お風呂設計での典型的な失敗例

2-1. 窓の掃除が大変

換気扇を回していれば、換気という意味では窓の必要性は少ないです。

中庭などで開放的なお風呂にする場合は事情が異なりますが、換気扇を15分~30分程度も回していれば湿気を含んだ空気は排出されます

2-2. 鏡を使わないのに付けた

化粧落としのために、鏡を設置するプランが一般的ですが、昨今はお風呂でメイクを落とさない方もいらっしゃいます。

そのため、鏡の裏の掃除などはなかなかできないことや、鏡が腐ってくるデメリットがあることから、最近は鏡無しのプランも増えつつあります。

2-3. バリアフリーの観点を考えていなかった


お風呂は将来的なことも考えて、バリアフリーの観点が重要です。

将来的なことも考えて、手すりを付けておくことも非常に重要なポイントです。

また昨今の今システムバスは、脱衣室との段差なく出入りができますが、工法によっては2階設置の場合は段差がつくこともあります(フジタでは2階設置でも段差無!)

2-4. お風呂を必要以上に大きくし過ぎた

新築の時は、お風呂を大きく快適にしたい!とだれもが思うポイントです。

一般的には1坪タイプと呼ばれる1616サイズが多いですが、それより大きい1.25坪タイプ~(1621・1623など)といった大きいお風呂は、浴槽が大きくなることもあります。

浴槽が大きくなると当然、貯める湯量も多くなるためガス代・電気代に響いてきます。

この大きさの感覚は思い込みではなく、ショールームで実際に入らせてもらったりして、体感してみると良いでしょう。

今アパートなどで、0.75坪バスを使っている方であれば、実際に1坪バスの浴槽でも十分大きな感覚になり、半身浴タイプの浴槽であれば男性の大人でも脚を伸ばして入ることができます。

2-5. 黒い壁・水栓・カウンターは水アカが目立つ

黒い色はスタイリッシュなデザインにピッタリな色ですが、お風呂ではお手入れが少し大変です。

どうしてもシャンプーや洗剤カス、水アカが付着しやすいため、黒い色は汚れが目立ちやすくなります。

毎日しっかり洗っていても洗い残しなども想定されるため、汚れが気になる方は黒色は避けた方がよいでしょう。

また、空間自体が少し狭く感じる色彩効果が、黒色にはあります。

2-6. 浴室暖房機を付けたけど使わなかった


一般的な賃貸などでは、よく訴求ポイントに使われる浴室暖房乾燥機ですが、意外と使用される方が少ない実態があります。

特にフジタの家では断熱性が高いので、浴室もそこまで寒くなることは考えにくいため、電気代・ガス代がかかる浴室暖房乾燥機を使わなくても大丈夫な状況が多くなるでしょう。

そのため浴室で洗濯物を干すなどの目的がないと、浴室乾燥機を使わなくなる可能性が高く、お風呂で洗濯物を干したい方のみオススメします。

一方、換気扇だけでお風呂がしっかり乾くの?という疑問もあると思います。

今の各社のシステムバスは、壁・床に水はけの良い素材を使っているため、換気扇を回しておけば、冬季でも翌朝には水の残りはほとんどありません。

2-7. シャワーバーは結局使わない人が多い

使用している方の比較的多い声としては、意外とそこまで細かい調整はしないためシャワーをひっかけるための調整バーは不要だった、という意見です。

バリアフリーの観点から、手すり棒兼用になっていれば使用目的としては良いですが、単純なシャワーバーの必要性を冷静に考えてみるとよいでしょう。

(フックだけでも角度の調整ができるタイプが多いです)

3.快適なお風呂にするためのポイント

ここでは、さらにお風呂を快適にするためのポイントを一挙に紹介します。

・半身浴用の浴槽が使いやすい

・浴槽の素材は人造大理石がオススメ(できればアクリル系人造大理石)

・水はけのよい柵状の棚を選ぶ、もしくは棚を設けない

・鏡は化粧落としで使わないのであれば無くす

・黒いカウンターは避ける

・高断熱浴槽はお湯が冷めにくくオススメ

・ドアは折戸でなく引き戸がオススメ
お風呂をショールームなどで選ぶ際に、取り入れると良いポイントを解説します。

お風呂は、使っていると清掃性が重要な要素になってきます。

浴槽はお手入れがしやすい人造大理石の浴槽がよいでしょう。

特にアクリル系の人造大理石を採用しているメーカーやシリーズでは、非常に汚れが落ちやすく耐久性も高くオススメです。


また、写真にあるような棚は汚れが溜まりやすいポイントです。

このような柵状の棚にすることで、汚れが溜まりにくくお掃除もしやすくなります。

そして、見落としがちですがドアの形状も意外と大事です。

一般的な折戸は、折れる部分の掃除が大変なため、開き戸や引き戸がオススメです。

特に引き戸は、バリアフリーの側面、そして出入りのしやすさから利便性が高く、間取りで引き戸が可能であれば引き戸が良いでしょう。

4. まとめ

まとめとしては、お風呂は様々な観点から検討していくと、ストレスの少ないお風呂になっていきます。

1日の疲れを癒すお風呂で、入るたびにストレスを感じていては残念です。

フジタでは、インテリアや間取りだけでなく設備機器の選び方などもアドバイスしながら注文住宅をいっしょに設計していきます。

気になった方は、ぜひフジタまでご相談ください。

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