株式会社フジタ

住宅コラム

注文住宅で予算オーバーした時に考えるコト!節約のつもりが本末転倒になることも

注文住宅を検討するとき、最初の見積で自分たちが想定していた費用から、想定以上にオーバーした、という方は少なくありません。

もちろん予算をあらかじめ決めて、それに合わせた見積であれば予算は問題なくても、やりたかったことに不足感があったりするのではないでしょうか。

そこで新築時のコストを調整するときのコツや、削ってはいけないポイントをお伝えしていきます。

それでは、まず今回の記事の要点ポイントです。

・「機能性」「デザイン」「間取り」といった家族内の優先順位を決めて、その軸に沿って調整しましょう。

・削ってはいけないポイントは、構造躯体や断熱気密に関わる部分です。

・イニシャルコスト(建築予算)も大事ですが、光熱費や外壁の塗り替え費用など、将来かかってくるランニングコストの視点も含めて検討しましょう。

1. 優先順位を考える


注文住宅において、あれもこれも!と盛りだくさんにしていくと、最終的な見積で驚くということはよくあることです。

予算オーバーした際に、キッチンやお風呂の仕様をちょっと下げるだけでは、なかなか建築費全体の総費用は下がりません。

大幅に金額を見直す場合、建物全体の坪数を小さくしないと抜本的に金額は下がりません。

そして、面積を削減する以外で見直すポイントを精査する際、大事になってくるポイントは優先順位です。

「機能性優先」「デザイン優先」「間取り優先」の、この3つの中で1つ優先したい事項を決めておくと、予算を見直す際に ” 取捨選択 ” で迷いにくいでしょう。

1つを決めて、それ以外のポイントから調整をかけていく、という方法が一番無難ではないでしょうか。

1-1. 機能性優先

設備機器も、昨今は利便性の高いものが多くあります。

機能性が高いものを選ぶと、当然コストアップになってきますが、必要な機能やご家族内で外せない機器は優先順位を考えて導入しましょう。

特に、光熱費に直結するような設備機器(冷暖房・給湯機器・太陽光発電)は、ランニングコストを下げることができるため、イニシャルコストだけでなく長い目で冷静に判断しましょう。

1-2. デザイン優先

デザインを優先すると、様々な素材を組み合わせたりコストアップになりがちです。

また、設備機器もメーカー品では、高級シリーズがデザイン性や見栄えよくなって設計されており、特に水まわり設備を全て高級帯で揃えてしまうと、かなりの金額になってきます。

そこを例えば、造作と組み合わせたりすることで、標準的なグレードの機器でも安っぽく見えないように工夫もできます。

選ぶ幅もたくさんありますので、見栄えや全体のバランスとコストも考慮して、フジタのコーディネーターや設計士でフォローさせていただきます。

1-3. 間取り優先

部屋数や面積にこだわりがある方はここに当てはまりますが、結論から言うと面積を減らすことが一番コストダウンに繋がります。

不安だからということで収納を多めに取っていたりしませんか?

引っ越すときに「断捨離」を行ってモノを減らすことで、収納に必要な面積を減らすことができるため、コストダウンに繋がりやすいです。

また家族構成や、将来設計もこの機会に話してみるとよいでしょう。

年頃のお子さんであれば、大学などで県外に出たいのか、いずれかのご両親を新居に引き取る予定があるかないか、など将来その家に残るかどうか?

数年後には、せっかく作った部屋がムダになった、といったことがないようにしましょう。

また、同じ床面積でも広く見せるコツでカバーできる部分もあり、設計上の工夫と組み合わせることで、コンパクトでも満足度の高い家づくりになります。

間取りの広さ・開放感が気になる方は、「注文住宅で空間を広く感じさせるコツ!広々LDKでストレスフリーを実現」も合わせてご覧ください。

2. イニシャルコストに縛られ本末転倒に注意


家はイニシャルコストの部分を住宅ローンでまかなうため、ここの費用にどうしても目が行きがちです。

よく、総額予算として例えば建物にかける費用は3,000万円まで!というご要望もよく伺います。

その金額はローンで計算した時に、月々支払える金額からの逆算で決めている方が多いですが、住宅ではローン以外にかかってくるコストもあります。

・固定資産税

大きな建物を建てると、面積や工法に応じた固定資産税がかかってきます。

・光熱費

気密断熱をある一定以上にしないと、光熱費がかさむことになります。
断熱性能の低い、安い住宅を買ったつもりが、実は住宅ローンと光熱費の合算で考えると、逆に安物買いの銭失いになるケースもあります。

・メンテナンス費用

将来的なコストもしっかり見極めましょう。
気密断熱の話と同様、塗り替えが少ない高耐久な外壁や屋根材を使うことで、メンテナンスの費用や手間を削減できます。

3. 削らない方が良いポイント2つ

予算がオーバーしたからと言って、削ることをオススメしないポイントは「断熱・気密性能」、そして考え方・予算によっては設置した方がいいシステムは「太陽光発電システム」です。

それぞれの理由をみていきましょう。

3-1. 断熱気密性能

フジタでは全棟でZEHの規定を超える断熱性能になっており、さらに気密測定も行っています。

特に気密測定に関しては測定費用で4万円 / 戸となっており、単純に測定をやらなければ4万円削減することができます。

しかし、フジタではお客様の住んでからの住み心地や、光熱費に大きく影響する部分であるため、ここを削ることはオススメしていません。

断熱や気密性能を落とすと、それに伴い光熱費が上がってしまい、結局財布から出ていくお金を増やすことになりかねません。

3-2. 太陽光発電システム

イニシャルコストはかかりますが、ランニングコストを安く抑えることができるシステムです。

外観などの問題もあるため、全てのお客様にオススメというわけではありませんが、昨今の電気代やエネルギー価格の高騰に備えて導入を検討すると良いでしょう。

もちろん、住宅ローンの上限や支払い額とのバランスもありますが、光熱費と合算して家計からの出費を考えると、トータルのコストは月によっては安くなるでしょう。

住宅ローンは最大でも35年ですが、光熱費は一生かかってくるものです。

「売電単価が下がってきたから」という理由で設置を見送るのは、実は大きな勘違い。

太陽光発電はエネルギーを自給自足でき、発電した電気を「自家消費するメリット」は少なくなく、使い方次第では家計全体のコストダウンもできます。

4.まとめ

以上のように、注文住宅において予算オーバーした時に削っていく優先順位と、削ると反対にコストアップになるものもある、ということを解説してきました。

節約やコストダウンのつもりでやったことが、本末転倒にならないよう、住宅ではイニシャルコストと同時にランニングコストも「予算」として考えるようにしましょう。

フジタでは、お客様のライフプランも含めてご相談を承っておりますので、家づくりと共にお気軽にご相談ください。

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