お子さんの部屋は「とりあえず6畳が2部屋で大丈夫」となっていませんか?
今回の記事では、石川の注文住宅で子供部屋を作る上でのコツや、注意した方がいいポイントを解説していきます。
「今現在だけ」のことではなく、注文住宅は長く住み続けることが多いので、お子さんの将来も考えつつ間取りを考えることをオススメします。
それでは理想の子供部屋を作るためのコツで、まずは結論をお伝えします。
・ライフステージを考えて設計することが大事。子どもが大学入学・就職で出ていくことまで想定して設計しましょう。
・子供部屋を当初は大きく、くっつけて設計することが多い。その際に分割を考慮してドアを2個設置しておくプランが主流です。
・将来的に分割しやすいように、分割予定ラインで下地材を入れておくと良い。
・部屋面積は5畳~で良いが、整理整頓ができるクローゼットや棚が必要。
・お子さんの性格・性別・人数に合わせて考えてあげることが大事。
1.子供部屋は将来的なライフステージを考えて設計する
ご実家にひさしぶりに帰った時に、昔ご自身が使っていた部屋が物置になっていた、という方も少なくないのではないでしょうか?
お子さんが家にいるのは、大学入学もしくは就職するまでの約20年という現実を、冷静に考える必要があります。
地元の大学に入学したとしても、結婚などのタイミングもあります。
いずれにしても、将来的な活用法も念頭において間取り設計を考えましょう。
1-1.主寝室は独立・子供部屋をくっつける場合
最も多いパターンがこちらの間取りで、全体の9割程度を占めます。
メリットは寝室が独立しているので、インテリアのテイストを子供部屋と分けて設計ができる点です。
お子さんの部屋は、ホワイト~ライト系木目で明るいコーディネートすることが多いです。
一方、主寝室は落ち着いた重厚感のある雰囲気を出すことが多いので、ダーク系木目のインテリアで仕上げることが多くなります。
主寝室は作り込みたい方が多いのですが、子供部屋とくっついているとコーディネートしにくいので、分けることのメリットは高いと言えます。
また、子供部屋同士がくっついていることから、当初は1つの大きな空間になります。
そのため、「遊んだり勉強したりするエリア」と「寝るエリア」を、1つの広い空間の中で分割することができます。
反対にデメリットとしては、将来的にリフォームで部屋を分けることを再度検討する必要があることです。
例えば、お子さんの年齢が中学生に近い、2人いるお子さんの性別が男の子・女の子でわかれている場合、最初から区切ってしまうことも悪くありません。
後工事がどうしても必要な時期が、数年後のタイミングであれば最初から独立して設計した方が無難です。
1-2.主寝室と子供部屋をくっつける場合
お子さんの人数が1人といった場合、主寝室に隣接する形で将来的な子供部屋スペースを設ける方法もあります。
少数派ではありつつも、お子さんが小さい時に広い部屋で一緒に寝られるというメリットがあります。
また主寝室をコンパクトに設計しやすいので、2階全体の空間をコンパクトに抑えることができます。
しかし一方では、主寝室と子供部屋のインテリアを分けたい場合には不向きな間取りと言えます。
インテリアを左右する床材色は、同一空間では分けにくいです。
将来的に主寝室、そして子供部屋となるエリアは、必然的に同じ床材で仕上げることになります。
新築当初はくっついていると、どちらかのインテリアに引っ張られますので、デザイン面もよく考えて設計士と相談しましょう。
2.子供部屋は分割予定ライン下地材を設けると良い
お子さんの部屋を新築時は1つで、将来的に分割できるように設計する間取りが9割と紹介しました。
将来的に部屋を分割する方法は、壁以外には内装建具(引戸)や、カーテン、収納棚などで分割する方法もあります。
収納棚などで、お互いの雰囲気がわかるような分割方法以外は下地があると、後々壁が作りやすく便利です。
分割されるときのことを考えて以下のものは、分けた時に双方の部屋につくりましょう。
・換気口(給気口)
・エアコン設置の下地・コンセント
・窓
・収納クローゼット
・照明(スイッチも分割しておくこと)
これらが分割した時に一方にしか無い!となると機能的に不便になります。
特に忘れがちなポイントとしては、照明のスイッチ、エアコンの下地などは忘れずに位置まであらかじめ決めておきましょう。
3.子供部屋の大きさは5畳~、整理整頓がしやすいクローゼットに
子ども部屋の大きさとしてはベッドもしくは布団、勉強机が置ける5畳~がおすすめです。
特に大事なポイントとしては、それぞれの部屋にクローゼット収納を設けておくことです。
新築当初に、整理整頓がしやすいような収納棚もありますが、後からのアレンジがしにくいデメリットがあります。
そのため、フジタでは後から自由にアレンジしやすいように、あえて枕棚+パイプだけ、という考え方を多く採用しています。
季節モノなどの使用頻度が低いモノは、枕棚の上に置いておくことで、使いやすい収納の下部~中央を自在にアレンジしやすくなります。
部屋の大きさは適度な大きさで良いですが、こういった収納スペースは最低でも設けてあげましょう。
また収納の実質上の奥行は600mmあれば、服をかけることができるので十分と言えます。
昔の押し入れは収納の奥行が深く900mmありましたが、深いと奥の物が取りにくくカビなども発生しやすいため、フジタでは600mmをおすすめしています。
4.子供部屋はお子さんの性格・性別・人数を考えて設計しよう
お子さんが例えばお2人であったとしても、兄弟か姉妹か?それとも性別が違う兄弟?という点で大きく異なってくるでしょう。
仲のいい姉妹であれば、もしかしたら壁なども不要かな?
男の子同士であれば、中高生になった時には壁は必要かな?
など、お子さんの状況をしっかり考えてあげましょう。
お子さんからどうしたいか?を聞いてみるのも良いかもしれません。
例えば女の子同士であれば、意外と1つの大きな部屋で大丈夫と言う可能性もあり、この点は家族会議で熟慮してみてください。
5.注文住宅の子供部屋は家具の配置を想定して設計しよう
将来的に部屋を分ける想定の場合、家具配置はあらかじめ考えて設計しておく必要があります。
1つの部屋を2つに分割した時に、上図であればベッドと机が置けるように、最低でも2間半(幅4,550mm)の幅が必要になってきます。
この幅があれば、2つに部屋を分けた際でも、シングルベットと勉強机(幅の広くないタイプ)は置くことができます。
余裕を持たせるのであれば、幅が3間(5,460mm)あると良いでしょう。
また家具は、クローゼット扉と入口前には置けません。
そのため、入口からみて特にベッド・勉強机を置く場所は最低でも考えて設計します。
その他、クローゼット収納においても、設置する場所や幅で使いやすい方向などを考えておきましょう。
将来的にお子さんが独立した際に、夫婦いずれかの部屋にする場合は再度、壁を取り除いて1つの大きな部屋に戻すこともできます。
その時の家族の事情、収納するモノの量などに応じて、カンタンなリフォームもできますので、1つもしくは2つに分割した場合、両方で使いにくいポイントがないようにしましょう。
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