注文住宅において、外観は家の価値を上げるために重要な項目の1つです。
そんな外観を大きく左右する「外構(エクステリア)」について、知っておいて損しないポイントを解説していきます。
同じ外観でも外構のコーディネート次第で、家の見栄えが際立って見えるため、外観にこだわりたい方は必見の内容です。
それでは、まず記事のポイントを冒頭にお伝えします。
・外構は建物の雰囲気を大きく左右する重要な要素です
・玄関アプローチは滑りにくい素材を使うと同時に、家の顔となるえる場所の為、建物とのつながりが大事です
・外構は外からの見え方だけでなく、インテリアとの相関も非常に重要で、建物全体の設計から落とし込みましょう
1. 注文住宅における外構(エクステリア)のキホン
外構は家のまわりを飾るだけでなく、建物全体の価値を上げる効果があります。
同じ家でも外構がしっかりしているかどうかで、印象が大きく変わってきます。
また、塀を設けないオープン外構と、塀である程度囲うクローズ外構でもスタイルが変わってきます。
オープン外構は塀を設けなくてよい分、コストを抑えつつ見通しが良いメリットがあります。
一方でクローズ外構は開放感が無くなってしまいそう…と思う方もいるかも知れません。
しかし、インナーテラスなどを組み合わせたクローズ外構では、外からの視線を気にしなくてよくなる分、カーテンを開けて庭の景観を楽しむことができたりと、決して閉塞感があるような外構ではありません。
外構は、このように屋外(道路や玄関アプローチなど)から見た風景だけでなく、室内から見た風景も考慮しながら設計する必要があります。
2. 部位別にオシャレにするためのポイント
外構での失敗や後悔は、新築での ” あるある ” となっています。
出典:新建ハウジング
こちらは、外構の失敗ポイントのまとめですが、様々なポイントで失敗の要素が隠れている外構です。
外構のコストを抑えるために、外構専門業者様に単品発注される方もいらっしゃいますが、オススメは新築時に全体コーディネートが分かっている設計士に、外構まで予算内で任せる方が無難です
それでは、本題である部位ごとのポイントの解説に移っていきましょう。
2-1. 玄関まわり
門扉から玄関までのアプローチは、家の顔とも言えるエリアです。
玄関アプローチは短くても重要な要素となっており、アプローチにこだわって設計すると、家の格式やイメージも大きく変わってきます。
雨で滑りにくい素材にすることを念頭に置きつつ、デザイン性もついては家のコンセプトに合わせた形で設計すると、オシャレさが引き立ちます。
また上の事例のように、建物・アプローチの工夫で玄関ドアがファサードから見えないようにすると、スマートな外観を構成しやすいです。
そして、玄関の手前は階段を想像する方が多いですが、将来的なことも考える方は緩いスロープにしておくと良いでしょう。
バリアフリーの観点では高齢の方に限らず、小さいお子さんもスロープになっている方が安心感が高いですね。
玄関まわりは、機能性・デザイン性を建物全体のスタイルから考えましょう。
2-2. 植栽・芝生
植栽は多すぎると手入れが大変になります。
ただ、少ないと味気なく感じたり、場所や植栽の大きさ・位置・樹種によっては落ち葉でストレスになることもあります。
特に雨樋にかかるような植栽は、雨樋が落ち葉で詰まる原因にもなり設置場所は注意です。
そして芝生についても、天然芝か人工芝か、メリット・デメリットをみて判断しましょう。
天然芝は四季を通じて印象が変わったり、ペットなどを飼う場合はメリットが大きい一方、枯れ・雑草対策でお手入れを定期的にする必要があります。
失敗したと思う項目の1位にもなっており、ガーデニングを趣味としてできる方は良いですが、面倒くさいと思ってしまう方は人工芝の方がオススメです。
ただ、人工芝も水はけが悪いとカビの原因になったりするため、子どもが遊ぶような庭でなければ芝生でなく、防草シート+砂利を敷くという選択肢もあります。
2-3. 駐車場
出典:白山市M様邸
フジタでは、駐車場はシンプルにコンクリートで仕上げることが多いです。
理由としては、草が生えにくいことや家の外観との調和があるため、シンプルに仕上げて家を際立たせています。
また、北陸ならではの特徴でもありますが、家の中にガレージとして取り込むことも多いため、予算や外観・駐車場計画に応じてガレージもご提案することが多いです。
なお、オープンガレージとインナーガレージの特徴を、「石川で注文住宅を建てる上でのオープンガレージとインナーガレージそれぞれの良さを解説」でも紹介しており、気になる方はあわせてご覧ください。
2-4. タイルテラス
出典:白山市M氏邸
タイルテラスも昨今人気の高い外構です。
事例では駐車場からのアプローチを兼ねた設計になっていますが、リビングで塀とタイルテラスを組み合わせる外構で、リビングのカーテンを開け放てるメリットがあります。
また、ペットを飼っていたりBBQなど休日に活用したいと思う方にもタイルテラスはオススメです。
3. フジタの事例紹介
それでは、フジタの施工事例の中から、一押しな外構を紹介していきます。
3-1. 白山市北安田モデル(2019年)
こちらの事例は、玄関と坪庭の組み合わせです。
地窓との組み合わせで、さりげなく落ち着いたオシャレさを演出しています。
玄関まわりはどうしても暗くなりがちですが、このような庭が見える玄関にすることで、光を取り込み明るくなると共に、玄関を広く感じさせる役割もあります。
このようにリビングから見える庭だけでなく、玄関や廊下と庭を組み合わせると、家のオシャレさを引き立てることができます。
3-2. 野々市高橋町モデル
出典:野々市高橋町モデル
和風スタイルのクローズ外構で、内部の和風インテリアとの調和性に重点を置いています。
濡れ縁がリビングとのつながりを意識させて、室内空間を広く魅せると同時に、塀を高めに設けてプライベート感を高めています。
和風の庭はオープンな雰囲気よりも、コンパクトさでわびさびを感じさせる庭がピッタリなので、和モダンなインテリアにはクローズ外構が合いやすいとも言えます。
4. まとめ
フジタの事例もふまえて、外構(エクステリア)の注意点やポイントを解説してきました。
共通して重要なポイントは、外から見たときのデザインだけで考えていると失敗しやすいため、室内からも庭を多角的に考えることです。
庭に求める役割は人それぞれですが、外構は無関係と思われがちなインテリアまで引き立てる効果があり、内部とのつながりは大事です。
フジタでは、新築時に室内外から多角的な視点でインテリア・エクステリアを組み合わせたトータル提案を行っています。
せっかく注文住宅で外構まで行う場合、真の高級感・満足感が得られる設計をフジタまでぜひご相談ください。
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