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住宅コラム

床暖房はいらない?メリットは?石川での床暖房の必要性について解説

床暖房は足元から快適な反面、インターネットやインスタグラムなどからは「床暖房はいらなかった」という声が流れてくることもしばしば。

どんな人が、どんな理由で要らないといっているの?それは本当?

そもそも床暖房には、どんな種類があるの?といった床暖房に関する疑問を解決していきます。

また床暖房のメリットや、気になるランニングコストを抑えるためにおすすめな床暖房もお伝えしていきます。

それでは、まず今回の記事の要点です。 

  • ・床暖房は大きく分類して電気式と温水式があり、ランニングコストと床材との相性から温水式がおすすめ
  • ・一般的に床暖房が不要という理由は、電気代の高さから。高気密高断熱と合わせることで低エネルギーで運転し、エアコンを補助的に付けるだけでよくなる
  • ・床暖房は足元から温めるため、エアコンでは実現しにくい気流がない暖かさを実現し、温度ムラが少ない温熱環境を創る
  • ・床暖房は基本的にメンテナンス不要
  • ・アレルギー性鼻炎を持っている方や、末端冷え性の方には床暖房がおすすめ
  • 1. 床暖房の種類と豆知識

    床暖房には、大きく分類して電気式と温水式の2つのタイプがあります。

    それぞれの特徴と、メリット・デメリットは以下の通りです。


    電気式は、例えばキッチンのシンクの前だけ、と言った小さな箇所に設置したい場合に向いています。

    電気式床暖房は導入コストは安価であるものの、ランニングコストである電気代は温水式に比べて高くなります。

    一方、フジタでもおすすめしている温水式床暖房は、リビング全面など大きな場所への設置に向いています。

    温水式はお湯が通る管で床面を温めるため、比較的やさしい暖かさが特徴な反面、電気式に比べてると少しぬるく感じることも。

    しかし、温度の上昇が緩やかなことは床材にとっては好影響で、温度変化による床材の伸縮を緩やかにする効果もあります。

    1-1. 「床暖房は乾燥しない」は間違い


    まず冬季に、室内が乾燥するメカニズムを解説します。

    冬季は、外の空気の温度が低いため、水分が元々あまり含まれていない状態です。(絶対湿度が低い)

    その水分が元々少ない空気を、暖房器具によって温度だけを上げることで、空気中に含まれている水分量は変化しないものの、相対的に湿度が下がります。

    そのため、冬は室温を上げると乾燥しやすい状態になり、床暖房でもエアコンでも相対湿度が下がるため乾燥します。

    少し理科のような話になりますが、ダイキン工業さんの解説が分かりやすいので、よかったらご覧ください。




    一方、ガス・石油を熱源とした暖房は、室内で燃料を燃やしている暖房方式です。

    そのため燃焼の際に水蒸気も出しており、実は同時に少し加湿されて乾燥の程度が緩やかになります。

    エアコンは強いて言えば、エアコン直下では気流の作用で身体から水分が奪われやすく肌の乾燥を助長する可能性はありますが、床暖房と比べて乾燥のしやすさにあまり差はありません。

    また、エアコンは気流によって暖かい空気が上にいきやすく、足元が冷たくなりやすい特徴もあります。

    1-2. 床材は専用品を使う


    出典:朝日ウッドテック

    床暖房を使う部屋には、床暖房対応のフローリング材を採用します。

    一般的な床材との差は「含水率」。

    含水率とは床材に含む水分量のことで、床暖房対応品は元々水分量が少なくする加工がされており、乾燥による縮み幅を抑えるような効果があります。

    ただ、専用品であっても材質は木材のため、乾燥が進むと収縮してしまうこともあり、建物にはそういった季節による変化があることも知っておくとよいです。

    2. 床暖房がいらない理由とその真偽

    それでは本題である、インターネットなどで「床暖房は要らない」と言われている理由をみていきましょう。

    2-1. エアコンに比べて電気代が高い →「真」ただし…


    パナソニックによれば、以下のような電気代の試算になっています。

    電気代の試算表
    エアコンと単純な比較は難しいですが、ヒートポンプ式の床暖房との比較では約1.3倍程度となっています。

    なお、床暖房をメインの暖房として使用する場合は、敷設面積がもう少し大きくなることと、24時間運転をしていれば上記の3倍の電気代がかかってきます。
    (パナソニックの計算単価が27円になっており、23年時点は1.3倍程度と考えた方がよい)

    また、厳しい寒波が来たときなどは、床暖房だけでなくエアコンを併用する場合も考えると、エアコン単体と比べてランニングコストは高くなりやすいです。

    電気式や灯油ボイラーを熱源にしている床暖房の場合、エアコンとの差はさらに広がっていきます。

    「床暖房は電気代が高くて使えない」という方には、熱源は何か?断熱性能もしっかりした家なのか?も確認してみるとよいでしょう。

    2-2. 初期費用が高い →「真」


    リビング向けにおすすめな高級エアコンは40万円~50万円である一方、床暖房は工事費用も含めると80~90万円~となります。

    敷設面積や熱源方式によっても価格は変わってくるので、あくまで目安ではありますが、単純にエアコンと比べると高くなります。

    2-3. メンテナンスが手間 →「偽」


    出典:パナソニック

    床暖房はメンテナンスは基本的には不要です。

    電気式であれば20~30年は交換やメンテナンスは全く不要で、かつ交換が必要な部分もリモコンだけです。

    リモコンさえ交換できれば、電気式も温水式も床面については壊れようがない構造をしています。(ヒーター線なため)

    温水式の場合、ヒートポンプに循環するための水(もしくは不凍液)を数年に入れる程度で、メンテナンスと言えるような手間はかかりません。

    ただし、ヒートポンプは約15年ぐらいで交換目安時期が来るため、その費用はあらかじめ考えておきましょう。

    3. 石川では床暖房はこんな人におすすめ


    金沢や白山市の街中は、省エネ区分では5~6地域で寒冷地とは言えないため、厳冬期以外は床暖房だけで暮らすことができます(フジタの断熱性能であれば)

    また、最低でもZEH以上の断熱性能がないと、床暖房だけでは寒くなって余計に光熱費がかかりやすいです。

    そして、床暖房におすすめのご家庭はこんな方です。

    ・赤ちゃんや小さいお子さんがいるご家庭

    ・エアコンの気流が苦手な方

    ・脚が冷えやすい(末端冷え性など)方

    コストは掛かりますが、床暖房は快適性を重視される方に採用頂く傾向が強いです。

    4.まとめ


    出典:金沢市入江モデル

    床暖房は足元から温めるため、エアコンでは実現しにくい気流がない温かさ、温度ムラが少ない温かさが魅力です。

    特にアレルギー性鼻炎を持っている方や、末端冷え性の方には床暖房がおすすめです。

    冬季であれば、床暖房を導入しているモデルハウスに足を運んでみて体感してみるとよいでしょう。

    フジタでも、床暖房を使ってもZEH基準をクリアしているモデルハウスを展開しておりますので、気になった方はぜひ見学予約からご相談ください。

    あさひ荘苑モデルハウス
    高天井からの柔らかな日差しで、上質空間を演出するコンセプトハウスが白山市あさひ荘苑にオープン。

    メリハリある横長連続窓と、落ち着き感じるミドリの坪庭が見どころ。

    ご予約はこちらから。

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