注文住宅をプランニングする上で、外観は気を付けたいポイントの1つですね。
内側の間取りに気を取られてばかりいると、外からみた時に連続性や見た目に影響が出てきます。
今回はまずはどんな外観があるのか?
そして、皆さんが理想として考えている注文住宅のイメージで、気を付けた方がよいポイントを紹介していきたいと思います。
それでは、今回の記事のポイントをまとめました。
・昨今の住宅は大きく分けると「和風」「洋風」「シンプル」の3パターンに分類(フジタでは和風・和モダン・シンプルの中のボックス(スクエア)型が人気)
・和モダンは屋根瓦を採用し、屋根を大きめに設計すると重厚感が出る。落ち着いた配色を使って、シンプルに仕上げていくことが重要
・ボックス(スクエア)型は、のっぺりし過ぎないよう壁面の凹凸と、軒の出を意識して設計することが重要
・和風住宅では、特に屋根(屋根色・素材・勾配角度など)を 気を付けて重厚感を出すことが重要
注文住宅の外観種類と気を付けるべきポイント
注文住宅において外観の種類と、その外観に応じて気を付けるべきポイントを解説していきます。
まずは、代表的な外観の種類からです。
主流で建築されているタイプを大きく分類すると、「和風」「洋風」「シンプル」という3つに分けられます。
フジタでは、落ち着いた和風の落ち着いたデザインや、シンプルの中でもボックス(スクエア)型と呼ばれるスタイリッシュなデザインを多く採用しています。
フジタの施工事例で、特に評判を頂いているデザインは「和モダン」です。
コテコテな和風ではなく、和のテイストを現代版にアレンジしたスタイリッシュなしつらえです。
それでは、気になるテイストごとの外観の特徴やまとめ方、注意点を見ていきましょう。
注文住宅の外観①和モダン
和モダン住宅で代表的なのが、白山市北安田コンセプトハウスです。
和風で重厚感を出すポイントとしては、1階が大きくどっしりとした印象が重要になってきます。
総二階と呼ばれる1階と2階の面積・形が同じになるデザインは、外観としても少し面白味には欠けてきてしまいます。(建築コストは最も効率的というメリットはありますが)
また、接道側(道路に面してよく目につく側)からの見え方を意識して設計しています。
大きな下屋(屋根)がこの外観の一番の特徴であり、より和の重厚感を出す役割を担っています。
屋根材も平板瓦を採用しており、和風のテイストをより深みのあるものに仕上げていることも重要です。
外壁のベース配色にはグレージュ色を基調色として、屋根は黒色を使って落ち着きのある色にしています。
和モダンの外観に向いている白 / 黒 / グレー / 木目 といった落ち着いた色でまとめることがコツです。
そして外構エクステリアで、玄関部分を黒い格子状の目隠しを入れている点も、防犯という機能的な側面と、モダン風の外観を出す工夫です。
最近の外観デザインにこだわっている住宅、特に和モダン・シンプルの外観を採用している御宅で縦格子を化粧材として使うことが増えてきました。
縦格子が入っていることで、おしゃれな旅館のような佇まいも演出でき、人気の高いエクステリアポイントです。
縦格子を、来客のアプローチに採用し、和風ながらもスタイリッシュな表情が特徴の金沢瑞樹モデルも和モダンテイストになっています。
フジタ・瑞樹コンセプトハウス
大きな屋根で重厚感を出しつつ、家のセンターに奥行をつけることで外観にもメリハリが出ます。
縦格子もワンポイントとして玄関ポーチなどと組み合わせると、使いやすいのではないでしょうか。
そして和モダンは、外観に合うような内観インテリアもしっくりくるようコーディネートが必要です。
内観も和モダンに仕上げるためのポイントは、こちらの記事を参考にしてみてください。
「注文住宅をオシャレな和モダンにするために知っておくべき6つのポイントとフジタの事例3選を紹介!」
注文住宅の外観②ボックス(スクエア)型
フジタ・白山市新成コンセプトハウス
フジタ・白山市北安田コンセプトハウス
続いての紹介は、「ボックス(スクエア)型」です。
昨今、巷でも見かける「ボックス形状の住宅」ですが、実はデザインが非常に難しいです。
四角い箱形状ではありますが、色や窓の配置・大きさ・玄関配置および玄関ポーチとの兼ね合いなどなど…。
デザイン性を固めないまま建築すると、シンプルすぎる外観になってしまいます。
そうならないよう、フジタではボックス型であっても、凹凸や段差をあえて付けるデザインに配慮しています。
上記の2つのコンセプトハウスでは、窓を最小限にしてシンプルなスタイリッシュな印象を出すと共に、凹凸でノッペリ感を打ち消しています。
また一般的なボックス形状住宅では、屋根や軒の出がほとんどないデザインが多いです。
しかし、軒の出が全くないと超シンプル・スタイリッシュなデザインに振れてしまうため、家の中のインテリアとの調和も相応のテイストになってきます。
和モダンでも解説しましたが、屋根が与える印象で家の外観、そして内観も含む全体のコンセプトに影響してきます。
デザインを考える上では、屋根の形状や採用する屋根材も全体像からイメージして選びましょう。
注文住宅の外観③和風
フジタ・野々市高橋町モデル
最後に、和風住宅についてです。
和風住宅の外観デザインにおいて、気を付けるべきポイントは同じく屋根形状と屋根材です。
上図の野々市高橋町モデルでは、よく目について出入りが多い接道側に屋根を大きく設けています。
この屋根も、勾配をしっかりつけて屋根全体が大きく見えることによって、家の格式が上がるような印象を与えてくれます。
そしてデザイン上、もう1つ気を付けたいポイントとしては、接道側から見える玄関ドアの存在です。
玄関ドアが全体デザインの中で、1つのワンポイント、もしくは調和できるような玄関ドアであれば良いのですが、ここも意匠設計において難しいポイントです。
そのため野々市高橋町モデルでは、玄関アプローチを利用して玄関ドアの存在を消しました。
玄関はアプローチが長いほど高級感が出ると言われており、デザイン上の特性だけでなく使用面、来客時の印象も考慮した設計に仕上げています。
道路から見た印象としても、窓を最小限にすることでスタイリッシュな印象を与えます。
中央部の坪庭(中庭)の存在も外観からの印象、内観(特に玄関まわり)の印象を大きく変えてくれます。
この坪庭(中庭)が目隠しという実用面と、空間に四季に応じた変化を与えてくれる存在として有意義なポイントになっています。
以上から、和風テイストでの設計を考える場合は、特に屋根の形状・大きさ・勾配角などに配慮した形で設計することが基本です。
さらに外壁材の色、屋根材の色が落ち着いた色でまとめること、玄関の見え方がチープにならないように配慮する必要がある点が注意点と言えるでしょう。
あさひ荘苑モデルハウス
高天井からの柔らかな日差しで、上質空間を演出するコンセプトハウスが白山市あさひ荘苑にオープン。
メリハリある横長連続窓と、落ち着き感じるミドリの坪庭が見どころ。
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