旅行などで、高いホテルや旅館に宿泊した体験から、憧れのホテルのような家(=ホテルライクな家)にしたい!と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、「非日常なマイホーム」を創り上げるためのポイントを実例と共に紹介していきます。
せっかく新築するのであれば、かっこいい満足感の高い家にしていきたいですよね。
それでは、まず今回の記事の要点から抑えていきましょう。
・ホテルライクな家とは、非日常感や大人な雰囲気が漂う家であり、洋風だけでなくモダンや和風と、好みに合わせたデザインがある
・空間の広さと照明の設計など、インテリア設計で重要になるポイントを抑えていくことでホテルライクなデザインに近づきます
・異なる素材・アクセントになる素材を組み合わせることで、インテリアに変化が表れて空間に厚みが出る
1. ホテルライクな家とは
出典:野々市つばきの郷 モデル
まずホテルライクな家とは、非日常感や大人な雰囲気が漂う家のことを指します。
ホテルライクと言うと、洋風でシャンデリアが似合うようなゴージャスなイメージをされる方もいらっしゃると思いますが、必ずしも洋風だけがホテルライクとも限りません。
ホテルでも様々なタイプがあるように、インテリアのテイスト・デザインは、洋風・モダン・和風・スタイリッシュ…と様々であり、好みに合わせたホテルライクがあります。
1-1. ホテルライクな家の共通ポイント
出典:白山市北安田モデル
このように様々なデザインで、ホテルライクの住宅が設計できますが、デザインに限らず共通したポイントから見ていきましょう。
・モノをあまり置かずにスッキリしたインテリアであること
・空間のノイズが少ないこと
ホテルライクな家を目指すとき、重要なポイントは「非日常感」です。
モノがごちゃごちゃ置いてある、といった「生活感」は真逆になってしまうため、モノを見えないように収納できる・収納しやすい設計との併用が大事です。
また、2点目の「空間のノイズ」についてです。
デザイン上の重要なポイントの1つでもありますが、特にホテルライクにしたい場合、様々な細かい部分での「空間ノイズ」を取り除いた設計に配慮すると良いでしょう。
例えば、収納扉もフラットな建具にしたり、余分な家具を置かないためにテレビを壁掛けにする、といったことでスッキリしています。
そして窓には枠を回さずスッキリした見せ方にしたり、造作部材の選定などを細やかにすることで空間ノイズがなくなり高級感につながります。
ただ、和風でも洋風でもホテルライクの内装にするための要素は、建築でも細かい項目が多く、一般の方が注文住宅で「注文できる部分」ではないと思われます。
そのため、いかに空間ノイズの少ないインテリアデザインで仕上げることができる住宅会社か?という選び方になってくるでしょう。
2. ホテルライクな家を作る際のポイント
それでは、共通事項以外にホテルライクな家を設計するために、マネしてほしいポイントをを紹介していきます。
2-1. 広さと重心
出典:白山市北安田モデル
ホテルライクなデザイン・設計において、部屋が広く感じることは大事なポイントです。
それが大きな窓による開放感なのか、吹抜での大きな空間なのか、はテイストにもよりますが、いずれにしても狭いと感じる空間では、満足感は上がりません。
ただし、建築ではバランスも大事で、だだっ広くすればいいという訳ではありません。
例えば体育館のような広い空間にポツンといても、落ち着き感がなくなるため部屋として適度な広さの設計、そして空間の重心が低いことが高級感につながります。
空間の重心とは、パッとその空間を見たときに、目線の位置がどのあたりにいくかを示すものですが、高さの低い家具などで揃えると「大人な空間」を演出しやすくなります。
2-2. 照明設計
出典:白山市北安田モデル
ホテルライクを創る要素の2つ目は、照明設計です。
照明と内装の色見を統一する、特に間接照明を多用することで高級感を演出していきます。
また、照度を抑えて部屋を明るくし過ぎないことや、ダウンライトも必要最低限にすることで「引き算の美学」としてホテルライクなデザインに仕上がっていきます。
2-3. 適材適所で様々な素材を活用する
出典:白山市T様邸
床はフローリング材、壁と天井はビニールクロスが主流で、フジタでもよく活用している素材です。
しかし、全て同じ素材で仕上げてしまうと空間に変化がなく、のっぺりした雰囲気になります。
インテリアに合わせて、例えば壁にはビニールクロスではなく突板、天井には羽目板などを活用して木目をバランスよく活用したり、壁や床に石材を活用するとデザインとして洗練されていくでしょう。
建具も天井まで高さのある建具にすると、空間としての統一感と高級感が出てよいでしょう。
和風・和モダンをイメージするのであれば、正方形の琉球畳を部分的に活用したり、色も緑色だけでなく、ブラックやグレー色などを選択することでホテルライクの家に近づくのではないでしょうか。
3. フジタのホテルライクな実例
それではフジタでの施工事例の中で、ホテルライクと呼べる事例を少し紹介します。
3-1. 白山市T様邸
出典:白山市T様邸
1つ目は、和風のホテルライクな事例です。
ご実家の敷地内の和風の庭の一角を利用して建築されました。
庭の風景を損なうことなく、また今回の家からも庭の風景を楽しめる建物配置にしており、外から見える風景も ” 額の絵 ” のように、高級感を感じられる設計になっています。
インテリアも天井には突板を使用していることで、空間全体から和を感じることができます。
また、テレビボードの高さと合わせたカウンター、上部の間接照明を埋め込む壁も横一直線に高さを揃えたことによる、横への広がりを感じられる工夫がされています。
3-2. 金沢市上荒屋コンセプトハウス
出典:金沢市上荒屋モデル
2例目は、テレビボード裏の石材と木の組み合わせを楽しめるモダンなホテルライクな事例です。
木目ばかりで揃えてしまうと、純和風に近くなってきてしまいますが、目立つポイントに石材をアクセントに入れ込むことでデザイン性を上げています。
凹凸があることで間接照明をあてると、立体感が強調されて日中・夜間でもちがった表情を楽しむことができます。
リビングの横にはごろっと寝転がれるタタミコーナーもあり、デザインと使い勝手が両立された設計になっています。
4. まとめ
ホテルライク、というと洋風のスタイリッシュモダンを想像しがちですが、インテリアスタイルによって好みに応じたホテルライクな家を創り上げていくとよいでしょう。
フジタでは和モダンを中心としたスタイルが得意ではあるものの、みなさんの好みのホテルライクな家を探してみると面白いでしょう。
その際には本記事で紹介したようなポイントに気を付けて、施工事例などを見てみてください。
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