総合展示場などに足を運ぶと、あこがれるような素敵な家が並んでいますよね。
しかし、そのようなモデルハウスに魅かれて決めたものの、実際にできあがった家とは後々思い返すとだいぶ違った、ということはよくあります。
今回はモデルハウスの中でも、特に間取りについて深堀していきます。
モデルハウスを見ながら、間取りを検討する上で注意すべきポイントや、実際に建てる家の参考になるフジタの実際の間取りも紹介しながら解説していきます。
それでは、今回の記事の要点から見ていきましょう。
・モデルハウスの間取り自体が参考にならない理由は「豪華仕様であること」と「実際に建てる場所が違うこと」の2つです
・モデルハウスでも部分的な「考え方」や、設備やインテリアのグレードは参考になる
・モデルハウスな、間取りを参考にしに行く場所というより、むしろ考え方や住宅会社の間取り上の提案の幅を見に行く場所
・フジタでは随時、建物ごとのコンセプトによって様々なパターンの間取りのリアルサイズ・モデルハウスを公開しています
1.【石川】モデルハウスの間取りが参考にならない理由
間取りが参考にならない理由は「豪華仕様であること」と「実際に建てる場所が違うこと」の2つです。
1つ目の「豪華仕様」については、総合展示場などをご覧になったことがある方であれば想像しやすいかと思います。
特に総合展示場のモデルハウスは他社と見劣りしないよう、「豪華仕様」になっていることが多く、実際の生活をイメージする目的でなくなっています。
大手ハウスメーカーを中心に、参考になるモデルハウスが少ないことが実態で、このモデルハウスを建てたらいくらか聞くと、1億円という返答が返ってくることもあります。
2つ目の「実際に建てる場所とは違う」という根本的な話です。
建売をそのまま購入するとき以外は、土地に合わせて注文住宅として間取りを1から組み立てていきます。
そのため、家の雰囲気は参考になっても、間取り自体は参考になる部分は少ない。
部分的に取り入れることはできますが、全く同じというわけにはいきません。
2.【石川】モデルハウスの間取り以外で参考にできるポイント
それでは、モデルハウスを見て意味があるのか?と思う方もいらっしゃるでしょう。
モデルハウスでは間取り以外に参考にできるポイントがいくつもありますが、代表的な2つのポイントを紹介します。
2-1. 住宅の仕様そのものや「考え方」
出典:白山市北安田モデル
住宅の仕様とは、内装材(床材やクロスなど)や得意なインテリアスタイル、そして普段よく使っている設備機器(キッチンやお風呂など)のグレードがあります。
間取りは土地形状や方位などで変動しますが、使う仕様は参考にすることができます。
もちろん、モデルハウス全体のインテリアに合わせたコーディネートになっているので、ご自身が好みの色・デザインがぴったりあるとは限りませんが、素材感や雰囲気だけでも参考になります。
また、モデルハウスで採用されている考え方は参考にできます。
例えば、リビングを2階に持っていたときの雰囲気やメリット・デメリット、1階に寝室を持ってくる考え方のメリットなど、実際の建物を見ながら色々な考え方を参考にしましょう。
2-2. よく使っているおすすめのパーツや間取り(部分)
出典:白山市新成モデル
キッチンなどの大きな設備以外に、例えば収納パーツといった細かい部分や納まりも参考になります。
ハンガーパイプ1本のみで済ましている会社か?それとも使う用途と、入れるモノまで考えて収納部位ごとに収納パーツも変えている会社かどうか?
また、収納空間の工夫は照明設計でも、気になるところがあれば普段から採用しているものかどうか、聞いてみるとよいでしょう。
そして細かい納まりまで、こだわっている会社かどうかは案内を聞きながら、参考にしてもよいでしょう。
3.【石川】フジタのモデルハウスからマネしてほしいコツ
見学に行かれるのであれば、まちかどのリアルサイズ(概ね45坪以下)のモデルハウスがおすすめです。
フジタの、リアルサイズのモデルハウスを参考に、部分的に取り入れやすい間取りのコツを紹介します。
4-1. 白山市北安田モデル(2022年)
出典:白山市北安田モデル(2022年)
白山市北安田モデル(2022年)の間取りで、注目するポイントは2つです。
1つは玄関まわりのスッキリさです。
LDKに入ってから、奥側に水まわり設備をまとめることで、玄関周りをスッキリさせています。
よく玄関まわりにトイレが配置される場合がありますが、間取りを構成しているとトイレは玄関まわりに配置しやすいのですが、見た目を考えるとできるだけ避けたいポイントです。
もう1点は、1階に寝室を持ってきていることです。
1階に寝室があるメリットは、寝室に付随するクローゼットへの家事動線(洗濯物の収納)が短く済むことと、年齢を重ねても安心して使える部屋であることです。
4-2. 白山市北安田モデル(2020年)
白山市北安田モデル(2020年)では、LDKの大空間と絶妙な素材感は”光と風”・”色と形”を考慮したモデルハウスです。
オープンで開放感の高い間取りを検討されている方に参考にしていただきたいモデルハウスです。
ここでのポイントは吹き抜けに採用しているアイアン手すり。
吹き抜けの2階部分を壁にしても良いのですが、このような手すりを回すことで、さらに開放感を創り出せます。
一方で、安全性の確保も忘れず、床から壁を立ち上げて落下防止の措置をとっています。
小さいお子さんがいらっしゃる場合は、ネットを張っておくなどの対策も可能なので、子どもの年齢で諦めなくても大丈夫です。
4-3. 白山市新成モデル
出典:白山市新成モデル
白山市新成モデルでは、回遊性のある2ウェイ動線が特徴です。
玄関からリビングに向かう来客動線と、水まわりを通ってキッチンに入る家事導線で構成されています。
玄関から来客向け・家事向けと、2つの目的ごとに分かれていることで、玄関に入った瞬間も生活感を出しにくくなっています。
また、来客動線上にある階段まわりのスペースを活かして、収納や手洗いを細かく配置しています。
このように、そこを通る方の使い勝手なども考慮し、間取りを構成していくことがポイントです。
5. まとめ
モデルハウスは、間取りを参考にしに行く場所というより、むしろ考え方や住宅会社の間取り上の提案の幅を見に行く場所です。
また、インターネットが情報収集源になっていますが、ネットやSNSで分からないことを聞ける場所でもあります。
【石川】初めてのモデルハウス見学で成功するための攻略法と注意点とは
こちらの記事と合わせて、ご覧いただくと一層、モデルハウス見学のコツを掴んで頂けます。
フジタでは随時、建物ごとのコンセプトによって様々なパターンの間取りのリアルサイズ・モデルハウスを公開していますので、お気軽に見学にお越しください。
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