注文住宅を検討する段階において、住宅と同じぐらい大事な土地。
今回は注文住宅の土地探しに関して、抑えておくべきポイントを紹介していきます。
土地で注文住宅のプランニングも大きく変わってくる上に、余計な費用がかかったりすることもあります。
ネットでカンタンに検索できてしまう時代ですが、注文住宅の土地はしっかりと自分の目で見ることをオススメします。
それでは、今回の記事のまとめポイントをまずは見ていきましょう。
・周辺環境は非常に重要。昼間と夜間の両方に見に来ましょう。
・接道状況は非常に重要。接道している長さと、接道の道路幅は4m以上がおすすめ。
・隣家の様々な状況(窓位置・ペットなど)も確認しましょう。
・実際に足を運んで分かることも多く、新規分譲地以外はライフラインに注意。
・土地は100点でなくても、家族内で80点の合格ラインに達すれば購入検討へ。
注文住宅の土地探しポイント1:周囲環境・治安を確認しましょう
土地そのものも大事ですが、自分含めご家族が住まう周辺環境は非常に大事です。
すでにご自身が住んでいる地域で、歩いて行けるぐらいの距離であれば周辺環境は分かっていると思います。
しかし、少し離れたエリアに土地購入を検討している方もいるでしょう。
その場合は、実際に不動産情報を持って現地へ行ってみましょう。
オススメは、昼間と夜間の両方に行くこと。
昼間に行くことで、周辺の環境(近くに公園・川がある等)がよくわかります。
周辺のご家庭の雰囲気も、例えばゴミが多い家など気になる家がないか?なども確認しておきましょう。
そして昼間は仕事などで外出されている方が多いですが、夜間には帰宅されている方が多くなります。
購入予定の土地周辺の方が、どんな雰囲気の車を所有されているか?も参考程度に見ておくと良いでしょう。
注文住宅の土地探しポイント2:分譲地では同じぐらいの世帯が同時に入居する安心感
新規分譲地では、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭、または新婚夫婦が入居されるケースが9割です。
同じタイミングで入居するため、ご近所付き合いも新規でスタートすることになりますので、昔からの「しがらみ」のようなことは発生しにくいです。
そのため、人気の学区で5区画以上の新規分譲地が出ると、分譲地内の南道路・角地はすぐ売れることが多いです。
建替の場合や、両親からの贈与などによる場合以外では、新規分譲地が様々なことを考えても比較的おすすめです。
注文住宅の土地探しポイント3:接道 / 隣家を意識
3-1.接道は前面道路と接している長さと道路幅
注文住宅の土地探しで非常に重要なポイントは「接道」です。
家を建てることができる土地は、建築基準法第43条で2メートル以上、道路に接していなければならない、という接道義務があります。
もちろん2m以下の土地は基本的に住宅建築用として販売していませんが、この接道の方法および接道している道路の幅が大事です。
まず接している距離や方位によって、住宅および駐車場の配置プランニングが左右されます。
駐車場の配置~玄関位置の決定に大きく関わってくる要素です。
分譲地での計画でよくある「旗竿地」「旗地」などと呼ばれる土地は、安価な代わりに接道部分が短く、縦列駐車になってしまうことも。
旗竿地は、コストが安いというメリットもありますが、縦列駐車および奥まっているという点との引き換えになります。
そして、接している前面接道は幅4m以上が好ましいです。
絶対条件ではありませんが、幅が4m以上あると車ですれ違いが可能、家に駐車する時に停めやすい、というメリットが出てきます。
毎日、車の出し入れをする方であれば、前面道路の幅が狭いとストレスになることも。
3-2.北道路の土地は条件次第ではオススメ
一般的には嫌煙されがちな北道路の土地。
実は条件次第では、非常にオススメな土地に変貌します。
まず選んでも良い北向きの土地で抑えるべきポイントです。
・北向きで日当たりを考慮すると、面積は50坪以上がオススメ
・東面・南面に高い建物が建っていないか?
・玄関側に給湯器や物置の配置まで配慮してプランニングできるか?
この3点です。
北道路の土地でプランニングすると、おおむね北玄関もしくは東西の玄関になります。
駐車場は必然的に北側になりますが、見方を変えると南側に駐車場・道路から隔離されたプライベートな庭を設けることができます。
南接道でオープンな庭は日当たりが良いのですが、その道路を通る方もいるので視線が気になります。
プライベート空間が欲しい、という方にはオススメですが、日当たりや十分な大きさを確保するには50坪以上必要になってくるでしょう。
そのため、東面・南面に大きな建物が建っていない50坪以上の北道路の土地は意外とおすすめです。
ただ、住宅は一般的に北側に給湯器や物置など、直射日光を避けて設置したい設備が配置されることが多いです。
そのため北側道路からの見え方を考えず、一般的なセオリーに従って設備の配置計画をすると見栄えに影響します。
特に生活上の問題はありませんが、やはり玄関がある面は「家の顔」とも言えます。
住宅設備の配置を東西いずれかに配置して、正面から見えないよう目隠しなどで工夫して設計する必要があります。
気になる場合は、担当の設計士に相談してみてください。
3-3.隣家を意識すること
自分がその土地を購入したら、お隣さんになる隣家が建っていれば、その方がどんな雰囲気の方?もしくは隣家の窓の位置などを見ておきましょう。
カンタンにチェックできるポイントです。
・隣家との距離(距離が近い場合は配置計画を考える必要がある場合も)
・窓の位置(曇りガラスでない窓がどこにあるか?)
・家の雰囲気(ゴミが山積みになっていたりしないか)
・ペット(特に犬)を飼っていないか?
・レンジフードの排気位置
窓の位置などは、フジタでも配慮して設計を行いますが、雰囲気や犬の鳴き声などは避けようがないこともあります。
レンジフードの排気位置なども気を付けないと、窓を開けている時、お隣さんが料理するとダイレクトにニオイが家に入ってくる、ということも。
注文住宅の土地探しポイント4:実際に行ってみると分かること
土地が何個か絞られてきたら、実際に足を運んでみましょう。(徒歩で)
4-1.土地への入口が狭くないか?
車を所有している方は、まずは車でその土地まで行って実際に駐車する時のイメージまで考えましょう。(※実際に駐車して良いかどうかは事前に確認しましょう)
その時、その土地へ行く道が狭い、といった土地情報だけでは分からないこともあります。
石川県は車社会でもありますので、毎日通ることになる道幅なども確認しましょう。
4-2.土地内の高低差
その土地に着いたら、近くに車を駐車して(該当の土地への駐車は許可があれば可)徒歩でその土地および周辺を見てみましょう。
その土地内でアップダウンがあるかどうか?は事前にネット写真でわかると思いますが、道路との高低差がないか?は確認しましょう。
道路と高低差がある場合は、それを調整する工事費用が余分にかかってきます。
もし高低差がある場合は、事前に不動産屋に相談してみるとよいでしょう。
4-3.上下水道やガスなどの引き込みがあるか
新規分譲地では問題ないところがほとんどです。
しかし、元々家が建っていない土地、そして建っていたとしても古かった土地は注意が必要です。
理由としては、水道・ガスの引き込み管がない・古い場合は追加で工事が必要になることもあります。
古い家の場合は、引き込んでいる水道管が細い・古い場合もあり、現地の水道メーカーのボックス、ガス管が見られる状態であれば写真を撮っておきましょう。
候補の土地があればフジタでも、その写真を参考に追加工事が必要かどうか?判断できる可能性が高くなります。
注文住宅の土地探しポイント5:最後はダメなポイントが無ければ買い
注文住宅での土地には様々な選ぶべきポイントがあり、プロでも難しいです。
選定エリアはその人のライフスタイル・利便性によりますので、正解はありません。
100点の土地は滅多に現れませんので、それを待っているといつ家が建てられるか分かりません。
NGポイントがなく、ご家族の中で80点の「これから何とか合格ライン」という目安の土地があれば、「買い」と思ってください。
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