株式会社フジタ

住宅コラム

リビングに最適な窓は本当に掃き出し窓?リビングの窓設計で大事なコト

注文住宅であれば、リビングは開放的で明るいリビングに!

そして窓は掃き出しタイプの大きな窓を付けたい!と思う方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな、リビングだからこそ失敗したくない窓の設計について、注意しておきたいポイントや、窓の選定のコツなどを中心に解説していきます。

それでは記事の要点からおさえていきましょう。

  • ・リビングの窓は、外や隣地からの視線を考えて設計・配置をする
  • ・大きな窓が希望で開閉したい場所であれば、片引き戸を採用するとよい

    ・窓の方位・立地条件・風の流れ・陽射しの角度などを考えて、俯瞰的に設計されていると年間を通じて快適に過ごすことができる

    ・開閉する必要がない場所であれば、枠も最小限にしてスッキリ納めることができるFIX窓がおすすめ

    1. リビングの掃き出し窓で気を付けるべきこと


    出典:白山市北安田K氏邸

    まず掃き出し窓とは、ホウキでゴミを外にそのまま掃き出せるような窓のことを指します。

    一般的には、床面とサッシのレールがフラットで、窓の高さが2m前後の大きな窓のことを言います。

    1-1. 土地の状況によっては外の視線も考える


    出典:白山市北安田K氏邸

    リビングは南面中心に配置されますが、家の南側に人通りのある道路がある場合、外の視線が気になりますよね。

    大きな窓を配置してもカーテンを開け放つことが難しく、昼でもレースのカーテンがかかって景色を楽しみにくいということはよくある話です。

    特にリビングに大きな掃き出し窓を配置する場合、エクステリアや家の形状などを工夫して目隠しを作らないと常にカーテンを閉め切っている窓になってしまいます。

    1-2. デザインと機能性を両立する片引き窓


    出典:能美市M氏邸

    片方が大きく、片方が小さい左右非対応の窓が「片引き戸」です。

    最近は断熱の観点からガラスは2枚以上が普通で、その分窓の開け閉めが重くなっています。

    片引き戸は、開閉ができるのは小さい窓の方だけで、比較的開け閉めがしやすくなっています。

    大きな窓からは景色を眺めやすく、開放感と両立したいリビングに向いています。

    1-3. 季節・方位に合わせた設計に


    出典:YKKAP

    窓設計を性能面で考える際の前提として、夏場の暑さ(厳しい陽射し)を部屋に入れないようにすることを考えます。

    フジタではLow-Eの遮熱ガラス・断熱ガラスを適材適所で使い分けをしています。

    また、夏の遮熱対策では庇(ひさし)の出寸法設計も同時に考えなければなりません。

    夏の陽射しは庇でカットし、冬のみ日射を取り込むよう、窓の性能・タイプだけでなく家を俯瞰的に丁寧に設計することが大事です。

    西側は、夕方にダイレクトに直射日光が入って部屋を暑くしてしまうことがあり、遮熱型のガラスを使うことが多いですが、このように家の立地条件などによって、窓の種類・タイプまで考えましょう。    

    1-4. 吹抜がある場合は風の流れを創る


    出典:LIXIL

    吹き抜けになっている場合、空気の性質上、暖かい空気が上にのぼっていきやすいです。

    リビングに風を取り入れる窓(縦滑り窓など)と、2階ホールなどに暖かい空気を逃がす窓があると、その2つを開けることで家の中に風を取り込んで熱を逃がすことができます。

    冷房をつけるほどでもない、5月~初夏の季節はこのような風を取り入れるような窓があると、省エネで快適に過ごすことができるでしょう。

    1-5. 床材の日焼けに注意

    南面のリビングに大きな窓を設ける注意点の1つで、床材の日焼けがあります。

    特に無垢材では短時間で顕著に変色が発生するため、フジタでも施工中は気を遣って施工を行っています。

    ただ、フジタで採用しているLow-Eガラスは82%UVカットになっており、そこまで気にしなくてもかまいません。

    また日焼けが気になる方は、床材メーカーのフローリング材がおすすめです。

    日焼けは強いコーティングが施してあり、10年程度経過しても日焼けがあまり気になることはないでしょう。

    2. カッコいい窓にするためには

    サッシメーカーのLIXILでは、フレーム枠が細いスタイリッシュな窓があります。


    出典:LIXIL
    シリーズや窓の大きさによって価格は様々ですが、従来品に比べてサッシの枠が細くなっており、スタイリッシュな見た目です。

    またフジタではFIX窓を使うことも多いですが、FIX窓は開閉できない反面、窓の周囲をスッキリ納めやすくデザイン性を高めやすいメリットがあります。

    開閉する必要がない窓であれば、FIX窓で仕上げる方が安く・スッキリさせることができます。

    3. 窓が特徴的なフジタの事例

    3-1. 素材を生かした、上質なこだわり空間


    出典:白山市T氏邸

    1つ目の事例はリビングの窓から日本庭園が望める事例です。

    元々あった日本庭園を活用するためFIX窓を設置していますが、窓を単純に大きくしていない理由は「程良さ」。

    侘び寂びを大事にする日本庭園であるがゆえに、壁面の中心部に「絵画」のように見える窓を設計しました。

    この大きすぎない、ちょうどいいサイズが和モダンのインテリアとマッチしています。

    3-2. 白山市あさひ荘苑モデルハウス


    出典:白山市あさひ荘苑モデル

    リビングに隣接したダイニングではありますが、横滑り窓が印象的な施工事例です。

    こちらの窓も、フェンスと庭側には外からの視線を配慮しています。

    庭も坪庭のようなプライベート感がある作りになっており、昼間はカーテンをしなくても隣家の視線がそこまで気になることはありません。

    また、横滑り窓を2方向に連続して大きくとっていることから、1方向のみの設計に比べて奥行き感を広げています。

    3-3. 日々を彩る、豊かな開放感 —


    出典:白山市北安田Y氏邸

    3例目は、LDKのテレビの向かって左側の窓に注目です。

    あえて高さを抑えて、テレビボードとの連続性を意識したFIX窓になっています。

    FIX窓であるため、ガラスを支える枠は最小限になっており、デザイン上もスタイリッシュに納めています。

    また、窓だけでなくテレビボードまわりの壁造作の細かい部分まで、シャープさを創り出すための配慮をしています。

    そしてテレビのカウンターを窓側まで伸ばすことで、空間のバランスを整えている点も細心設計のポイントの1つです。

    4. まとめ


    出典:金沢市入江モデル

    今回は、リビングにおける窓の位置づけや、窓設計における注意ポイントなどを紹介しました。

    性能や窓の種類は住宅会社側で考えるべき項目ですが、建築士のような設計・現場での納まりがわかる人が打合せ時にいた方がよいでしょう。

    フジタでは建築士が契約前から打合せに同席し、細かい点まで配慮したコーディネートを行います。

    フジタの施工事例やモデルハウスが気になった方は、ぜひ見学の予約をお待ちしております。

    また、窓の選び方のコツをもっと知りたい、という方はこちらの記事でも紹介していますので、合わせてご覧ください。

    注文住宅での賢い窓の選び方。窓の違いや使い方でオシャレかつ快適な家に

    あさひ荘苑モデルハウス
    高天井からの柔らかな日差しで、上質空間を演出するコンセプトハウスが白山市あさひ荘苑にオープン。

    メリハリある横長連続窓と、落ち着き感じるミドリの坪庭が見どころ。

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