株式会社フジタ

住宅コラム

注文住宅を建てる際のオプション選びで後悔しないための考え方やコツ!

注文住宅を検討するとき、設備機器やインテリアなどで「こだわりたいポイント」が多く出てきますよね。

ただ、お金がたくさんあればいいですが、世の中そんな方はかなり少数派ですよね。

打合せが進む中で、「あれもこれも」となってコストとのバランスが取れなかったり、選んだモノをどこから削っていったらいいか分からない、という事態になることもよく聞きます。

そんなことにならないよう、今回は設備機器などを選ぶときのコツなどをお伝えしていきましょう。

それでは、まず今回の記事の要点ポイントです。

・標準仕様は選びやすいメリットがある一方、コーディネートが縛られてしまうデメリットもあります。

・オプションの仕様を考える時、ご家族内でデザイン/機能/性能の中で、どれが優先順位が高いのか?を決めておきましょう。

・設備機器を導入する時は、デメリットも聞いて総合的に判断すると、「こんなはずじゃなかった」を防止しやすいです。

・導入する目的と効果が合致しないものはオススメしにくいです。

1. 標準仕様とオプションとは

よく住宅業界では、設備品などを選ぶ際に、「標準仕様」と「オプション」というものに分類されることがあります。

「標準仕様」は、いわゆる住宅会社が、家の費用を積算する際に用いる時に使う仕様のことです。

契約するかしないか、の判断をするにも概算の見積がないと判断できない為、ある一定の基準で家の費用を算出します。

その一定の基準は、あくまで住宅会社側が設定したものですが、細かい部分の変更で生じる部分のことを、よく「オプション」と言います。

オプションを語るうえで、先に「標準仕様の考え方」を一緒にみていきましょう。

1-1.フジタは選択の幅が広い+迷子にさせない

標準仕様があると、カンタンに選びやすく的外れなコーディネートにはなりにくいです。

メリットとしては、住宅会社側にコーディネート力がなくても意外と無難にコーディネートでき、社員の力量に左右されず打ち合わせが進められます。

ただ、見方を変えれば画一的になりやすく、個性を出しにくい家になることです。

そしてもう一歩踏み込むと、標準仕様で選びやすいことがお施主様側のメリットのように見えますが、実は住宅会社側がラクをするメリットになっていないか? という側面もあります。

フジタではインテリアや設備機器のご提案時、お客様の好みと予算に合うようフレキシブルな提案を行っています。

フジタでは選択を縛るようなことはなく、どのメーカーの商品でも自由に組み合わせができる一方、コーディネートが難しくなってきます。

ここについては、我々フジタの設計士が豊富な引き出しから、お客様に応じたアテンドを行っていますので、「コーディネートの迷子」にさせません。

2. 設備を選ぶときは優先順位を明確に

お金をかけるにしても限界がありますので、ご家族の中で優先順位を考えておきましょう。

デザイン重視?
利便性が高い機能重視?

もしくは住宅性能にお金をかけたいのか、といった根幹の部分をご夫婦などで話し合っておくと設備機器やインテリアを選ぶときに、優先順位が付けやすいのではないでしょうか。

2-1. 設備機器は使用時のコトも考えて選ぼう

ショールームなどで見学していると、パッと見で決めがちですが、使っているリアルな部分まで想像したり、気になった機器はデメリットも聞いておきましょう。

例えばキッチンを選ぶとき、浄水カートリッジ入りの水栓が比較的人気です。

しかし、カートリッジは約3~4ヵ月に1回の頻度での交換が推奨されており、年間で約1万円のカートリッジコストがかかります。

新築時は、浄水カートリッジ入りが魅力的に見えますが、このカートリッジのコストを考慮に入れながら検討すると、見え方が変わってくる方もいるのではないでしょうか。

住宅設備では、導入時のコストだけでなくランニングコストを見ることも重要で、ガス/オール電化の選択においても同様のことが言えるでしょう。

一見、導入コストは高いように見えてもランニングコストで逆転してくることも大いにあり得ます。

それぞれのメリットとデメリットを把握し、フラットな目線とご自身の好みを総合的に考えて判断することが賢明です。

2-1. 結局使わなかった設備の例

ここで、導入したけど使わなかった設備機器の一例を紹介していきます。

最近こういう方が増えてきていますが、考え方は人それぞれなため、1つの例として参考にしてください。

・浴室暖房乾燥機

現在の新築では、断熱気密性が上がってきており、風呂場や洗面所が寒い!ということは考えにくいです。

特にフジタでは、ZEHで規定するレベル以上の断熱性能や、気密まで全棟測定しており高い気密性能を有しています。

そのため、「冬における風呂場の寒さ対策」という目的で、浴室暖房乾燥機の導入は恐らく不要になる可能性が高いです。

また、昨今のシステムバスは各社、床面や壁面などでカビが生えにくいような仕様になっているため、換気扇を24時間回しておけば翌日にはしっかり乾いています。

特に暖房機能は電気代の消費も高い(約1時間で30円程度)ため、最近は導入を見送る方が増えています。

お風呂場で洗濯物を干す方以外は、必要性は少ないと言えるかも知れません。

・お風呂の窓・テレビ

お風呂でもう1つ、お風呂の窓とテレビです。

まず窓については、「掃除が大変」です。

窓があることで通気性がよく、お風呂場がよく乾くのでは?と想像しがちですが、昔の換気扇がないお風呂であれば、そうだったかも知れません。

昨今は、浴室暖房乾燥機でもお伝えした通り、水はけがよい素材が多く窓を開けなくても、換気扇だけでお風呂場はしっかり乾きます。

むしろ、お風呂場の窓をあけて換気をしていると、窓と換気扇の間だけで空気が動くショートサーキットを起こし、床付近の湿気が取りにくくなったり、洗面所の換気が十分にできないことになります。

そして、お風呂テレビも結局使わなかった方が多い印象です。

長風呂が好きで、テレビ好きな方であればいいですが、故障したときのメンテナンスも一般のテレビに比べてコストがかかります。

昨今はスマートフォンでも代用ができますので、防水ケースに入れたスマートフォンの方が後々後悔することが少ないでしょう。

3.まとめ

このように、まずは「標準仕様」と「オプション」という分け方について、冷静に考察をしてきました。

標準仕様は選びやすいメリットがある一方、コーディネートが縛られてしまったりすることもあり、「標準」に縛られ過ぎず設計できるメリットとのバランスを考えましょう。

また、いわゆるオプションに該当してくる設備機器のメニューも、コストと導入する目的を設計士と相談してみましょう。

ただ、この判断をお施主様側で行うにはハードルも高いため、フジタでは家全体の設計・コストバランスを見て、フォローさせていただきます。

まずは皆さんのご希望を、フジタの設計士まで遠慮なくご相談ください。

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