注文住宅にしたらワンちゃん・ネコちゃんと暮らしたい、というペット好きな方必見の記事です。
現在は賃貸住まいで新築に引越したら、という方も少なくないのではないでしょうか。
ペットを飼う場合において、気を付けるべき点がたくさんありますので、今回の記事では主要なポイントを7つ紹介します。
失敗しないために、あらかじめペットがいる前提で設計を考えていきましょう。
それでは、まず冒頭に抑えてほしいポイントを紹介します。
・飼っている犬種などに応じて床材の選び方は慎重に。
・散歩するのであれば、グッズや足洗場の確保も大事です。
・目に見える設計だけでなく、「音」への配慮や「ニオイ」対策も忘れてはいけません。
・エクステリアとの組み合わせ次第で、プライベート感の確保された遊べるスペースが確保できる。
1.ペットと暮らす家の注文住宅設計ポイント7つ
ペットと暮らすことが前提の住宅設計は、一般的な注文住宅とプランが変わってきます。
ぜひ間取りに取り入れてほしいポイント8つをまとめましたので、参考にしてみてください。
1-1. 室内で飼う場合は壁・床・窓枠の素材を配慮する
昨今は、室内でペットを飼うことがメインになっています。
そのため、犬種によっては床材・壁材・窓枠といった部位をペット対応品にしておくと安心感が高いでしょう。
床材は比較的滑りにくい素材を選ぶことで、ペットの脚にかかる負担を減らすことができます。
クロスは、爪とぎでボロボロになることも想定されます。
ひっかき傷に強く、消臭効果もついているペット用のクロスや、壁の下部に貼るタイプの腰壁もあります。
最後に見落としがちなポイントは、窓サッシの周りにつける窓枠という部材です。
これは一般的には合板やMDF材といった木を原料にした素材でつくられていますが、傷つけられやすいため、メラミン素材の窓枠をフジタではオススメしています。
これらは、デザインなどにも影響を受ける部分なので、フジタでも設計士からヒアリングをさせて頂きながら、素材選びを慎重にしていきます。
1-2. 散歩グッズを置ける場所と足洗用のスペース
散歩に行く際の関連グッズを置く場所、そして帰ってきたときにペットの脚を洗って室内に戻れるような場所が必要です。
土間収納や、シューズクロークのような場所があると利便性が高いでしょう。
間取りによって、どこに足洗スペースを設けるかは様々ですが、できれば建物内にある方が室内を汚しにくいです。
大型犬で玄関などの土間で飼う場合は、そこに隣接する形で設けても良いでしょう。
1-3.引き戸がオススメ
小型犬などを飼う場合、ドアは引き戸をオススメします。
理由としては、風などでいきなり閉まる危険がないためです。
春や秋など外の気温が気持ちいい季節で、家の中を開け放つと風向や風速によっては、中途半端に開いているドアなどが急に閉まります。
万が一、脚や胴体が挟まれると事故につながる可能性もあり、開き戸は極力避けましょう。
また、引き戸は開閉の調整がしやすいので、部屋や廊下をペットが移動するときにも便利です。
念のために、開き戸でもペットが通過できる小窓がある内装ドアが各メーカーでオプション対応として用意されているので、開き戸を採用する場合はそういったオプションを考えてみても良いでしょう。
1-4.外部への音漏れへの配慮として
立地や犬種によっては、周囲からの鳴き声によるクレームも想定されますので、外部への配慮を忘れずにしておきたいです。
フジタでは元々、断熱性能が高い=ガラスなどもペアガラスが標準となっており、内外に音が漏れにくい構造にはなっています。
さらに、音が気になる方への対策としては、こちらの4つが有効です。
・トリプルガラスにする
・FIX窓(固定された開閉できない窓)にする
・縦滑りなどの気密性が高い窓にする
・換気をダクト式の換気方式にする
窓も気密性が高い窓と、トリプルガラスで音漏れを防ぐことが大事です。
さらに換気も一般的な3種換気の場合は、リビングなどには給気口といって、外の空気を取り込む通気口があり、音漏れの原因にもなります。
ダクト式換気扇を採用することで、通気口をなくすことができますので、室内からの音漏れの防止に役立ちます。
1-5. ニオイ対策は換気・空間除菌脱臭機など
つづいて、ニオイ対策です。
どうしても室内で飼う場合、ニオイが気になることもありますよね。
ニオイ対策には換気量を少し多めにしておくと、ニオイ籠りを減らすことができます。
通常の換気回数は、2時間に1回空気を入れ替える換気風量で設計していますが、ニオイ対策をするのであれば、1時間に1~2回程度の多めの換気をオススメします。
その際には、室内の冷暖房エネルギーの無駄を最小限する熱交換型換気の併用がオススメです。
またニオイが籠っている場合や換気で取り除けない場合、一般的な空気清浄機もよいですが、特に空間除菌脱臭機(パナソニックのジアイーノ)がオススメです。
ペット病院などでも多く採用されており、次亜塩素酸水を使った機器で、脱臭効果としては効果がわかりやすい商品です。
1-6. インナーテラスなども有効的
出典:白山市モデル
インナーテラスとは、外部から見えない場所や、室内空間の延長線上として使えるプライベート感の強いテラスのことです。
広い庭だとそのまま逃げ出してしまうことも想定されるため、インナーテラスのような場所を設けると、気分転換として遊ぶ場所にもなります。
屋根があれば普段は洗濯物を干したりするスペースになったり、天候に左右されず「おうちアウトドア」などを楽しむ場所として昨今注目度が上がっている形態のテラスです。
室外犬を飼われている方であれば、屋根がついたインナーテラスをペットの普段の居場所にしても良いでしょう。
1-7. コンセントの位置・数への配慮
室内でペットを飼われているケースのよくある事例で、コンセントやコードが噛まれてしまうことがしばしば見受けられます。
対策としては、コンセントの数を最小限にすることと、位置や設置方法をあらかじめ考えて設計することです。
まずコンセントの数が多いと便利な反面、気軽に家電機器を設置してしまいがちです。
「噛むモノ」となってしまう家電機器はできるだけ、ペットに届く場所に置かないことがよいでしょう。
また位置や設置方法についても、造り付けの家具を利用することで、表にコードが出てくることを防ぎ、事故を減らすことができます。
家電が壊れるといった人側の被害ももちろんですが、嚙み切ったコードなどをペットが誤飲してしまうと、さらなる事故となるため造り付けでスッキリ納まるレイアウトを考えるとよいでしょう。
2.まとめ
ワンちゃん・ネコちゃんと共生するための注文住宅におけるポイント7点を紹介しました。
独特な設計があるため、上記のポイントを参考に家づくりを検討してみてください。
フジタでも事例でご紹介したように、ペットと暮らす家の実例も何件もあり、フジタでもご相談を承りますので、お気軽にお声がけください。
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