新築を建ててから「やっぱりあの時ああした方が…」と後悔する方は意外と多いです。
今回は、注文住宅でよくある間取りの失敗例を代表的なもの3つと、失敗しないためのポイントについて紹介していきます。
それでは、今回の記事の結論です。
注文住宅の間取りでよくある失敗例3つ
①LDKでの間取り失敗例
打ち合わせでよく出てくるのが、「LDKは広く開放的にしたい」というご要望です。
当然、広く開放的なリビングはステキで憧れます。
ただ、「なんとなく広く」というイメージだけが先行して、面積だけできる限り広くする設計になりがちです。
しかし実際建ってみると、「思ったより広くない…」というギャップが生まれる方も意外と多いです。
「広い」という感覚を、立体的に設計することが重要です。
人は広いという感覚を、視覚の「止め」と「抜け」から判断します。
視線の止め:壁などの視線を遮るもの
視線の抜け:視線が抜けていく窓や外の景観、隣の部屋・ホールとの繋がりや天井高さなど
「思ったより広くない」と思う感覚は、部屋の中に立った時に「抜け」が少なかったり、「止め」とのバランスが悪い場合に発生します。
また、漠然と広くしてしまうと、建築費用も上がってしまうことになります。
コストを抑えつつ広く見える工夫が設計としてされているかが、失敗するかしないかの分かれ道です。
②階段位置での間取り失敗例
失敗例の2つ目は、「無駄な廊下」と「寒暖差」の2点です。
2階建て以上の場合、間取りを構成する上で重要になってくるのが「階段」です。
階段はオープン階段、箱型階段など様々な形状があります。
廊下に階段があるタイプ、リビング内階段と呼ばれるタイプ、階段は形状が様々です。
間取りを設計すると、階段の形状に必ずと言っていいほど頭を悩まされます。
ゆえに失敗も多くある箇所と言っていいでしょう。
1点目の「無駄な廊下」についてです。
階段の位置や形状と、2階の間取りのバランスが悪いと2階の廊下が無駄に多くなり、居室が狭くなってしまうことがあります。
「廊下からバルコニーに出たい」
「2階に在宅スペース・読書スペースなどがほしい」
といった、はっきりとした要望があれば廊下は必要ですが、普段使わない廊下が増える分、居室や収納の面積が減ることになります。
2点目の「寒暖差」についてです。
リビング内階段が昨今人気ですが、住宅の断熱性能が低いと「冬寒いリビング」になります。
空気は、暖かい空気が上に、冷たい空気が下にいきます。
リビング内階段は、2階のホール・廊下と空間としては繋がっています。
間取りだけでなく住宅の性能が十分でないと、設計図面で見えてこない「寒い」という失敗例になります。
③収納での間取り失敗例
収納は、もっとも失敗しやすいポイントではないでしょうか。
設計段階のヒアリングで、
・ご家族の趣味
・今の家のモノの量(今持っているモノを新居に持っていくか否か)
・新しく買うモノ・買いたいモノ
などの細かいヒアリングを行わずに、設計者側の思い込みで収納を作ると…
・2階に”とりあえず”作った納戸が物置き状態
・使いにくいウォークインクローゼット
・カラーボックスや、プラスチックの衣装ケースが山積み
という失敗例がよくあります。
「収納は適材適所に、使いやすい設計を予めしておくこと」が重要です。
このような対策で、収納の失敗は防止することができます。
そもそも注文住宅の間取りで失敗してしまう理由
理由その1:設計におけるヒアリング不足・伝達ミス
収納の失敗例で少し触れましたが、
建築会社側の「ヒアリング不足」「営業担当者の設計士への伝達ミス」
が注文住宅の間取りで失敗してしまう理由の1つ目です。
例えば、ご主人の趣味がサーフィンやスポーツが好きな方だったとしましょう。
その場合、サーフボードを置く場所は?スキーセットやゴルフバックを置く位置は?
こういった収納するものをヒアリングして事前に考えないと、建ったあとの状態からお施主さんが考えることになり、最終的に「納戸に収納すればいい」となります。
スポーツ用品が多ければ、玄関脇に土間収納を作れば使い勝手が良かったはずです。
このあたりのヒアリング不足による失敗例が最も多いのではないでしょうか。
また営業担当者が聞き取りを行い、設計士が間取りを書く場合に起きる伝達ミスです。
間違いではなくても、お施主さんの想いが営業担当者のフィルターを通して、設計士に伝わると、異なったニュアンスで伝わることがあります。
営業担当者は設計にそこまで詳しくない、コストなどを考慮する、など仕方ない部分もありますが、もとより設計士と直接会話する方がいいですね。
理由その2:たくさんの要望を全て叶えようとした結果
一生に一度の大きな買い物!という思いで「思いついたことを建築会社に伝えなきゃ!」という思いは痛いほどわかります。
ただ、限られた土地・予算の中では取捨選択をうまくしながら、バランスを考慮したうえで要望を取り入れて設計する必要があります。
建築会社側も「お施主さんの要望を全てかなえたい!」という思いが故に、要望を詰め込み過ぎてしまうと…統一感がなくなったり、ごちゃごちゃした設計になったりすることも。
しかし、思い付きのご要望はたくさん出してください!
時には叶えられないこともありますが、総合的な判断をして代替案を間取りの中に落とし込むことを、導ける提案ができる会社に任せたいですね。
理由その3:土地・気候・隣家など考えなかった結果
間取りを考える上で、室内だけを平面で考えると失敗の元になります。
土地の形状、接道(土地と道が方向に接しているか)、気候、隣家などを考えないと住み始めてから様々な「こんなはすじゃなかった」ということになります。
これらを考慮していない失敗例がこちらです。
・土地の形状:物置がおけない
・隣家/自宅でのエコキュートなどの騒音問題
・接道:歩いている人からの目線が気になる
・気候:風のうまく流れず、風通しの悪い家になる
・隣家:隣家と窓位置が被り、お互い気になる
このような問題が起きる可能性があるので、
その土地に建った時のことを、立体的に考えた間取り設計が重要です。
フジタが注文住宅の間取りを決める際に必ずする質問
フジタでは、上記のような失敗をしないためのヒアリングでは勿論、「家電の大きさ」を打ち合わせで必ず聞いています。
理由としては、冷蔵庫や洗濯機が新築に入らないという事例が巷でよく起きているからです。
また電子レンジ・掃除機・エアコン・テレビなどの家電機器も年々サイズが大きくなっているため、必ず設計士と持っている家電・もしくは買いたい家電を相談しながら家づくりをすすめていきます。
勿論、家電だけでなく立体的かつ総合的な設計を心がけています。
注文住宅の間取りでそもそも失敗しないためには
注文住宅の間取りで失敗しないためには、
・ヒアリングをしっかりしてくれる会社を選ぶこと
・設計担当者が直接聞き取りをしてくれる会社を選ぶこと
・建築を立体的に考えることができる会社を選ぶこと
この3点が重要だとフジタは考えています。
フジタでは、間取りだけを考えるのではなく、土地から建物の構造まで理解している専属設計士が担当します。
ご希望は、住まいを知りつくした設計士に直接お話ください。
新築に対する想いを受け止め、最適なプランニングを実現するために、フジタでは専属の設計士がご担当いたします。
プランだけにとどまらず、完成までご要望をお伺いし一緒に住まいづくりをさせていただきます。
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