今回は洗面空間、洗面化粧台にフォーカスして、使いやすさとおしゃれを両立するためのポイントを解説をしていきます。
毎日使う洗面であるがゆえに、使い勝手や機能性は外せないポイントの1つになってくる方が多いでしょう。
一方で洗面所は、小さい空間ではありますが、デザインによる差が出やすい部分でもあり、機能性ばかりに気をとられていると ” 普通の洗面空間 ” になりがちです。
ちょっとした作り込みで洗面空間を、使い勝手良くおしゃれにすることができます。
フジタでの事例も交えて解説していきますので、早速今回の記事の要点から見ていきましょう。
1. 造作洗面台と既製洗面台のメリット・デメリット
まずは洗面化粧台を大きく分けると2つに分類されます。
オリジナルとして、様々なパーツを組み合わせて造る「造作洗面」と、メーカー品である「既製洗面」の2つです。
それぞれのリアルなメリット、デメリットをおさえていきましょう。
なお、間取りの観点から洗面空間自体を考えたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
石川の注文住宅の洗面所での間取り決めのポイント。使いやすい洗面所の創り方って?
1-1. 造作洗面のメリット
まず造作洗面のメリットは、デザイン性を高めやすく統一感を出しやすい点です。
造作洗面は水栓・洗面ボウル・ユニット・ミラーなど、組み合わせるパーツを1つ1つ選ぶことができるため、デザインとしての統一感やこだわりは造りやすいです。
事例写真では、照明と水栓をブラック色にすることで、空間全体のアクセントになっています。
可愛い空間、カッコイイ空間、それぞれの好みに応じたデザイン設計が自由にできます。
1-2. 造作洗面台のデメリット
一方、デメリットはえらぶ素材・パーツによっては高額になることや、普段使いとしての使い勝手が不足しやすい点です。
水栓などもこだわれば、高額な商品はたくさんありますので、際限がない世界に陥ってしまうことも。
また、インスタグラムなどで見てステキ!と思っても、実際に使ってみると水ハネでまわりの汚れが目立つ、という失敗はよくある話です。
出典:KOHLER
特にベッセルボウルと呼ばれるタイプの、洗面ボウルの場合はコンパクトでおしゃれな反面、洗顔などをすると水がボウルの外まで飛び散ることは日常茶飯事です。
実際にショールームなどで見て、可能であれば手を洗ったり、水を出してみて使ってみると後悔が少ない買い物にできるでしょう。
1-3. 既成洗面台のメリット
各設備メーカーの洗面化粧台は、一般的に機能性重視でつくられているものが多いです。
最上位グレード品はデザイン重視でも、中級~普及タイプの洗面は、歯磨き・洗顔・洗い物などで多少粗く使っても使い勝手がいいように設計されています。
昨今、メーカー品の洗面で人気が高いタイプは、上図の写真のようにハイバックカウンターと呼ばれるタイプの洗面化粧台です。
洗面ボウルが大きく、水ハネを抑えることできるのと同時に、水栓まわりに水アカがたまりにくいことが特徴です。
このように、普段使いとして水ハネなどを気にせず思いっきり使いたい方に、既製洗面は向いていると言えます。
1-4. 既成洗面のデメリット
既成洗面のデメリットは、画一的なデザインであることです。
もちろん最上位グレードの洗面であれば高級感もあり、一流ホテルのような空間が創れますが、それなりの予算が必要です。
そうなってくると、中級~普及価格帯の洗面になると、扉やミラーなどの色デザインは一般的なものになります。
特にそれが ” 悪い ” わけではありませんが、洗面化粧台のまわりのコーディネートをしっかり整えていないと、平凡な空間になってしまいます。
2. フジタでの洗面化粧台の採用事例
それでは続いて、フジタでの洗面台・洗面空間の事例をみていきましょう。
2-1. 造作洗面台の事例
こちらのお施主様での事例は、造作でつくった手洗いです。
先ほど、造作洗面のデメリットとして普段使いで洗顔などをすると水ハネが気になる、というお話をしましたが、手洗いであればおしゃれに仕上げつつ、機能性もそこまで必要ではありません。
最近では帰宅後にすぐ手が洗える洗面台を要望されることもあり、ちょっとした手洗いとして造作でデザイン性を重視する形もよいでしょう。
2-2. 既成洗面台の事例
こちらの事例では、既製品である洗面を、メーカーの画一的な雰囲気に見せないよう、内装や照明を工夫した事例です。
ご家族が並んで使いたい朝や夜の時間帯も、2ボウルによって広く使うことができるよう、洗面空間全体も広めに設計しました。
また、ミラーユニットも大きなミラーで仕上げて、シャープな印象を創り出しています。
照明もおしゃれなペンダントライトと、ミラーユニットの上部のライン型LED照明によって、デザイン性をアップさせています。
2-3. 既製品と造作の組み合わせ洗面
3つ目の事例は、洗面化粧台のボウルとユニットに既製品を使い、ミラー他を造作することによるハイブリッド型の洗面化粧台です。
このように洗面ボウル~ユニットとミラーは分離しているため、必ずしも同じメーカーのミラーを付けなければいけない訳ではありません。
メーカー品の3面鏡は使い勝手が良い反面、デザイン性も両立したいと考えると選びにくくなってきます。
また、この事例のようなワイドミラーは既製品ではないため、サイズオーダーもできる造作品のミラーとの組み合わせによって、「いいところ取り」ができるわけです。
このあたりの組み合わせもバランスがあるため、デザイン性や納まりがわかっている設計士によるコーディネートが安心です。
3. まとめ
洗面空間はコンパクトな空間ではあるものの、使い勝手を優先して「普通なデザイン」になってしまいがちです。
もちろん、使い勝手や機能性も重要なポイントではありますが、これらが両立できるような「コーディネートができる会社を選ぶこと」が最終的には大事になってきます。
なかなか皆さんで細かい部分までの指示・指定は難しいため、このような細部までこだわって家づくりをしたい方は、ぜひ細心設計が得意なフジタまでご相談ください。
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