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住宅コラム

注文住宅の壁紙(クロス)の選び方と事例8選から見るコーディネートのコツ

同じ家でもクロスの選び方で、インテリアの印象が大きく変わってきます。

最近は、アクセントクロスといって壁の一面だけ色を変えることで、部屋の印象を変えたりすることも流行っています。

今回は、注文住宅において部屋にあったクロスの選び方のポイントなどをお伝えしますので、おしゃれなインテリアにするための参考にしてください。

・クロスは落ち着いたデザインをベースに、アクセントクロスや異なる素材でアクセントや目を惹くポイントをつくるとよい。

・アクセントクロスの効果は、1つの部屋の空間デザインを締める効果や、同じ空間を分離できる効果がある。

・クロス以外の素材を、象徴的な壁や玄関入って目の前、などに使うことで印象を大きく変えられる。

1.重要なポイントはインテリア全体との調和性

注文住宅の仕様を決めていくときに、みなさん悩まれるポイントとして、クロスのデザインがあります。

標準的なクロスのサンプル帳だけでも、100枚ぐらいの種類のクロスがあり、その中でもホワイトのクロスだけでも、数十種類以上にもなります。

見てくると、段々わからなくなってくる…という方も少なくありません。

まず、ベースのクロスはそこまで悩まず、派手でないものを選びましょう。

1-1. ベース色のコーディネート

こちらは、クロスメーカー・サンゲツのカタログ抜粋ですが、好みのインテリアスタイルに合わせてベースになる色を選びます。

モダン系であれば、グレー系がおすすめですが、よりスタイリッシュモダン寄りになってくると、ホワイト系の方がマッチしてきます。

ナチュラル系や和モダン系では、ほんの少しベージュ色になっているクロスもよく使用します。

ホワイト系でも違和感はありませんが、暖かみのある部屋にしたい場合はベージュ系が良いでしょう。

そして、定番のベーシックではホワイトが無難な選択となってきます。

2. アクセントクロスの選び方・使い方

アクセントクロスがあるだけで、ワンランク上のインテリアになったような雰囲気が出ます。

「ちょうどよい」アクセントが大事になってきており、例えば上図の事例では和室の床の間にアクセントクロスを設けています。

和風のインテリアに合った和紙のような濃い茶系のクロスを張ることで、床の間により一層の奥行き感を演出しているのと同時に、和室全体の空間デザインを引き締める効果を生み出しています。

また、上図の事例では奥の和室と手前側リビングの空間の ” 縁 ” をつけるため、素材や色が異なったものを使っています。(和室部の壁は塗り壁)

アクセントとなるクロスや壁材は、デザインに豊かさをもたらすだけでなく、このように一続きの空間を分離することにも使えます。

コントラストが違い過ぎると調和性が崩れるため、全体のインテリアに ” ちぐはぐ ” にならない雰囲気のアクセントクロス選びが大事ではありますが、違和感なく和室とリビングが分かれているような雰囲気がありますよね。

このように、アクセントクロスは様々な視覚効果を生み出すことができます。

3. クロス以外の素材を組み合わせる

デザイン性の高いクロスは、比較的安価に部屋のインテリア性を上げることができます。

しかしクロスのデメリットは、平面的なタイプが多いことです。

昨今は立体感のあるクロスが出てきましたが、どうしても間接照明などと組み合わせて陰影を付けにくい、という特徴があります。

壁材や石材の方が比較的コストは高いですが、例えばリビングのテレビ側の壁面など、その家の象徴的な壁には、クロス以外の素材を組み合わせると、一層の高級感を出すことができます。

和風~和モダンなインテリアであれば、ホワイト色のクロスをベースにして、羽目板・石材などと組み合わせると良いでしょう。

4. クロスでインテリア性を上げたフジタの事例

4-1. 【リビング】TVボード後ろのタイル × アクセントクロス

こちらの事例では、TVボード裏には陰影がハッキリでるタイルを採用しています。

全面タイルではなく、一部分がタイルとなっており、タイルと同系色のアクセントクロスを使って調和を合わせた事例です。

全面、タイルにしてしまうとコストアップも大きくなるため、目につくテレビまわりはタイルにして、デザイン性を損なわない形を取りつつ残りはクロスで仕上げています。

これにより、コストとインテリアのバランスを取っています。

リビング全体としても、落ち着きと高級感のあるインテリアになっており、ダークブラウンのクロスがピッタリです。

4-2. 【主寝室】ベットヘッドにアクセントクロス①

主寝室でよく使われる例ですが、ベッドを設置する方向(頭部)にアクセントクロスを採用した事例です。

主寝室は、濃い色でコーディネートされる方が比較的多いですが、やはり睡眠に入るため落ち着いた配色がオススメです。

ダークグリーンでシックな配色で大人のインテリアに仕上げています。

4-3. 【主寝室】ベットヘッドにアクセントクロス②

こちらは、ビンテージモダンな寝室の事例です。

ベッドヘッド側に濃いグリーン、写真右側に薄いグリーンで部屋全体でモダンな雰囲気を演出しています。

例えば家全体のインテリアでは和モダンで統一しても、個々の部屋は ” ちぐはぐ ” にならない程度に、異なったインテリアにされる方もいます。

4-4 【トイレ】レトロなペンダント照明 × 天井・木目調クロス

トイレだけ雰囲気を変えられる方もいます。

トイレは普段はドアを閉めて、入る時だけ目につくエリアのため、全体のインテリアと分離してコーディネートできる点も特徴です。

トイレ奥にペンダント照明を配置することと、側面のクロスでレトロな雰囲気を創り出すと同時に、天井には木目調のクロスを採用しています。

家全体の和モダンを取り入れつつも、トイレだけ少し異なった雰囲気を楽しんでいる事例と言えます。

4-5. 【トイレ】ダークなトーンの2色使い

モダンな雰囲気を2色のダーク系クロスから演出しています。

石目調のようなスタイリッシュモダンのインテリアとなっており、床も合わせてブラックの床材にしています。

4-6. 【洗面】濃色クロス × 白いタイル

濃いベージュ色のクロスをベースにして、一灯の電球型照明でモダンクラシックなインテリアにしています。

また、洗面の壁面をヘリンボーン調のタイルにすることで、空間のアクセントにして全体としてもモダンな

4-7. 【サニタリー】タイル調クロス

家族しか見ない場所であれば、多少冒険した柄でも大丈夫です。

アクセントクロスは、一面だけであれば圧迫感も少なく部屋のインテリアを気軽に変えることができるアイテムと言えるでしょう。

4-8. 【W.I.C】お気に入りの柄 × 収納内部

気に入った柄がある、でも少しデザインが強いクロスは収納内部などで採用するといいでしょう。

事例のようにウォークイン内部や、壁付けのクローゼットの中でも採用される方もいらっしゃいます。

普段は扉を閉めておく場所であるからこそ、気に入ったけど部屋全体には強い柄は収納に採用がオススメです。

5.まとめ

ここまで事例など含めて様々見てきましたが、自分のプランに合っているクロスはどれか決められない…という方も少なくないのではないでしょうか。

クロス選びはサンプル帳を片手に悩み始めると、出口が見つからなくなってしまうことも。

フジタでは設計士が全体最適を考えつつ、コーディネートもお手伝いさせて頂きます。

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