株式会社フジタ

住宅コラム

注文住宅で和室は必要?メリットデメリットを抑えて満足いく選択を!

今回は注文住宅で間取りを考える際に悩みがちな、「和室をつくるかどうか?」についてです。

注文住宅で和室をつくることのメリット、デメリット、そして昨今の家族事情なども踏まえて和室の在り方をみていきます。

まずは、今回の記事のポイントの紹介です。

・和室は現在、フレキシブルなスペースとなっており、用途も多岐にわたっています。

・和室を設計できる延床面積は約35坪〜がオススメです。

・リビング続きの和室の場合、小上がりにすることでリビングとの縁を切った各々のインテリアに仕上げることができる。

・和モダンのデザインは、和室のコーディネート方法でも左右される。

1.和室は家族それぞれの考え方と全体面積次第


注文住宅を建てる際、和室が必要かどうかで悩む方は意外と多いです。

プランニングが具体的に進んでくる前段階では、ゾーニングという家の間取りにおけるおおよその位置を決定する工程があります。

まず全体の延床面積の関係で、どうしても和室が取れない場合もあります。

目安としては30坪以下であれば和室は設けにくく、設置する場合も畳コーナーとなってきますので、独立した和室がほしい方は35坪以上からになってきます。

そして、大事なポイントとしては和室の用途です。

旧来、和室は客間や仏間として、または葬儀や家族が集まる時の部屋として活用されてきた歴史があります。

和室が襖で仕切られたような続き間は現在はほとんどなく、家族形態の現代化などで和室の用途も変化してきています。

このような歴史的背景も踏まえながら、今の時代に則した使い道などを掘り下げていきましょう。

1-1.和室の使い道や目的は様々

昨今の一般的な核家族における和室の役割は、主にセカンドリビングと言えます。

旧来の間取りでは、独立した客間として使える設計が主流でしたが、現在は来客が頻繁にある家庭は少ない世の中です。


出典:フジタ・インスタグラム

そのため、現在の主流はリビングやダイニングと隣接する形で、気軽に寝転んで使える部屋という役割が強くなりつつあります。

注文住宅における和室の設計を2つにわけて、使い方を整理しておきましょう。

◆独立型 和室

・来客用の部屋がほしい(年に1回あるかないか?であれば、リビングでも良い)

・将来的な家族構成の変化が想定される(親を引き取る・子どもが帰ってくる)

◆リビング続き 和室

・ゴロ寝ができる部屋がほしい

・お子さんの遊び場などの仕切られた空間がほしい

・仏間がほしい

このように目的に応じて、設計の段階で使い方を決めておくと新築のイメージもつきやすいのではないでしょうか。

2.注文住宅で和室を設けるメリットデメリット


つづいて、和室を設けるメリットとデメリットに関してみていきましょう。

2-1.注文住宅で和室を設けるメリット

和室を設けるメリットは主に3つです。

1つ目は、リビング続きの場合、ちょっとしたスペースとして活用する幅が広いことです。

洗濯物をたたむ場所、子どもの遊び場、ちょっとした昼寝の場所、親族の来訪時の場所など活用方法は様々です。

昨今は、4.5畳前後の和室が多く「ちょうどいいフレキシブルなスペース」として重宝できる部屋です。

そして2つ目は、来客用の客間としてリビングなどに通さなくて済むことです。

このメリットは、間取りによって1つ目のメリットと共存できない部分もありますが、独立型の和室の場合は来客用に向いています。

3つ目は、和モダンの雰囲気、インテリアにマッチしやすいことです。

フジタでもよくご提案している、落ち着いたインテリアである和モダンの住宅には和室はピッタリです。

またタタミも、緑色のい草で香りがいいタタミもあれば、メンテナンスがしやすい樹脂製のタタミもあるなど、和室のコーディネートの幅も広がっています。

樹脂製タタミは、ブルー、黒など様々なカラーがあり選ぶのも楽しいです。

いずれのタタミを採用するにしても、コーディネートまで考えて設計するとステキな和モダンを創り上げることができます。

2-2.注文住宅で和室を設けるデメリット


一方、和室の3つのデメリットもみていきましょう。

1つ目は、単純に床面積が増える分、建築コストが上がることです。

コストや土地の大きさの関係などで、30坪以内に収めたい方には和室を設けることが少し難しくなってきます。

リビングやダイニング脇にタタミスペースを作ることは設計次第で可能ですが、和室をしっかり設けると家全体の延床面積も大きくなりがちです。

2つ目は、い草畳の場合メンテナンスが必要であることです。

最近は樹脂畳が増えてきましたが、い草の香りは魅力的である一方、ダニや表替えなどのメンテナンスが定期的に必要です。

最後は、和室には家具が置きにくいということです。

タタミが凹むという理由などで、和室には基本的に家具を置くことはオススメされていません。

例えばテレビを置く際も、床の間のような空間もしくは壁掛けにする形が良いでしょう。

和室は家具を置く部屋としてはどうしても使いにくいと言えます。

3.小上がりスペースの活用について


出典:フジタ・インスタグラム

注文住宅で畳コーナーを設ける場合、リビングとフラットに設計する場合と、あえて少し段差を設ける場合の2つがあります。

フジタではお客様の希望などに応じてそれぞれ提案していますが、今回は段差を付ける小上がりスペースについて少し触れていきます。

段差を付けるメリットは、空間として縁が切れる、という部分です。

リビング続きの設計になると、どうしてもリビングの一角の床がタタミになっているだけ、となりがちです。

そのため、あえて縁を切って畳コーナー、小上がり和室としてデザインするため、少し上げて設計することがあります。

縁が切れることで部屋として認知され、インテリアもリビングと分離できる部分がメリットになってきます。

4.フジタの注文住宅での和室建築事例

4-1.注文住宅での和室事例①


出典:白山市新成コンセプトハウス

こちらの事例はリビングに併設された畳コーナーの事例です。

框で縁を切って、段差をあえて設けて天井高さも低くしていることから、一続きでありながら別の空間のような印象を与えてくれます。

ドアなどもなく、家事スペース・お子さんを遊ばせる場所など使用用途は多岐に渡ります。

4-2.注文住宅での和室事例②


出典:石川県野々市市中林モデル

こちらの事例は、小上がりの高さを少し高くしたタタミスペースです。

高さがあると腰かけやすく、高齢の方でも負担少なく和室を利用することができます。

長く住むことになる住宅のため、長い将来のことまで考えたデザインと使い勝手の両立は大事なポイントです。

4-3.注文住宅での和室事例③



出典:白山市モデル

3件目の事例は、独立型の和室と畳コーナー両方を設けた事例です。

家全体的に、ブラックを基調としたコンセプトで構成していますが、客室も格式ある雰囲気を演出できる独立型の和室となっています。

旧来の和室では、黒檀という黒色の木を床柱などに用いることが格式の高い和室とされてきた歴史もあり、独立型の和室のコーディネートとしてぜひ参考にしてみてください。

あさひ荘苑モデルハウス
高天井からの柔らかな日差しで、上質空間を演出するコンセプトハウスが白山市あさひ荘苑にオープン。

メリハリある横長連続窓と、落ち着き感じるミドリの坪庭が見どころ。

ご予約はこちらから。

トップページ > コラム > 住宅コラム > 注文住宅で和室は必要?メリットデメリットを抑えて満足いく選択を!

お問い合わせ・
資料請求フォーム

新築、リフォームなど住まいづくりに関すること、土地販売に関することなど、お気軽にお問い合わせください。